HOME   |   ベルメゾン   |   セシール   |  
 
書 籍 C D DVD ゲームソフト エレクトロニクス ソフトウェア ホーム&キッチン ホ ビ ー
 
羅生門 [DVD] 
乱 [DVD] 
白痴 [DVD] 
静かなる決闘 [DVD] 
まあだだよ [DVD] 

<
>
 
[
D
V
D
]
  
 
 隠し砦の三悪人<普及版> [DVD]
隠し砦の三悪人<普及版> [DVD]
 
¥ 3,990 ¥ 3,076  (23%オフ)
発売日:2007-11-09
東宝
オススメ度:
通常24時間以内に発送
 


 


■  黒澤監督映画屈指の作品で活写される庶民のエネルギーとそこから学ぶ姫の聡明さ
本作が黒澤明監督の映画のうち芸術性・娯楽性の両面で屈指の作品であることは多くの人が認めることであり、私も同意見。又七(藤原釜足)、太平(千秋実)の、時に真壁六郎太(三船敏郎)を交えての滑稽なやりとり、六郎太の疾走する馬上での見事な奮戦、六郎太と田所兵衛(藤田進)の槍での息がつまるような一対一の戦い、捕らえられた雪姫(上原理佐)が凛として逃避行での自分の成長を語り、それが痛快な敵陣突破へと一気につながる劇的な展開、そして山道を駆け抜ける三騎を望遠で捉える場面の爽快さ等、名場面に事欠かない。既に他の方が多くを語っているので、私が付け加えることはほとんどないが、一点指摘させて頂くと、黒澤監督は「七人の侍」の最後の「勝ったのはあの百姓たちだ」という台詞に象徴されるように、侍を描いた映画でも庶民のエネルギーを活写することを忘れない人だということ。本作でも雪姫たちが巻き込まれる一夜の夢のような火祭りを丹念に描いている点が監督らしい。祭りでの「人の命は火と燃やせ」で始まる素朴な歌には心を揺さぶられる。後で雪姫はあの祭りは殊に面白かったと振り返り、城の中では味わえない人の美しさ・醜さを体験できたことがいかに自分を成長させたかを語り、周りの人の心を動かす。この雪姫が一気に心情を吐露する場面は、ある意味本作の白眉だ。短期間で庶民の行動から多くを学んだ聡明な姫を演じた、新人・上原美佐の演技の冴えには惚れ惚れする。あっという間に芸能界を引退したのは惜しいが、あのように劇中の人だけでなく観衆を感動させる名場面を残したことで人々の記憶に永遠に残る女優となった。このように、黒澤映画で祭り・踊り・歌に代表される庶民の活力に注がれる監督の視線に注意すると、楽しみが増しますよ。

■  リメイクの無駄
シネスコ、モノクロを見事に表現した傑作だ。カラーとは当たり前の、目から入る情報量。それがモノクロになると、色が無いから人間の脳は想像を始める。モノクロこそ、脳にとって刺激なのだ。映画もモノクロから、カラーになって斜陽化した。カラーは非常に難しいのだ。それをカラー、CGでリメイクする無謀さ。黒澤が「天国と地獄」をカラーで撮り始めたが、色が出ないと言ってモノクロに切り替えた。その意味をリメイクする連中は解っているのか?なんでもアメリカの真似でCGこそが映画だと思っていると、また映画から客がいなくなる。

 
 
 
 
  
Copyright @2006 myminty.com, japan. All rights reserved.