育児中は、自分のことばや動作を振り返る必要がある、と、改めて考えました。 言葉を話し始めた2〜3歳くらいの子供が、お母さんの口調にそっくりなことが少なくありません。子供は親の全てを見ていますから、取り繕って無理に美しい日本語を話そうとしても、そのことばを自分のものにできていなければ、「絶対語感」としてわが子に伝えることは難しいのではないでしょうか。 ですから、巻末に、「絶対語感」に役立つ基本語の表が掲載されてはいますが、それを覚えて使うことが有効だとはとても思えません。 けれども、この本を読んで、自分も、「やっぱり」や「なんか」など、同じことばを意味もなく口ぐせのように入れてしまっていることに気づき、恥ずかしく思い、そんな癖は直したいと思いました。 また、文法の誤りを嘆く内容が多く、新たに知ったこともあります。 本来、「とても」ということばが、「この料理はとても食べられたものではない」のように否定のことばで結ばれるものだったとは、恥ずかしながら知りませんでした。 ことばは多数決原理によって動くもので、大半の人が十年も使っていれば、どんなに誤りだといわれたことばでも、公認されて、慣用になってしまうものなんだそうです。 それなら、近頃気になる「全然大丈夫」「全然キレイ」なんていう表現も、やがて慣用になってしまうのでしょうか。 あなたも「すごいキレイ」と言っていませんか? 余談ですが、著者によると、「情報量を少々増やすために斜め読みしているような読書は、データを集めるという以外には、ほとんど意味がない」のだそうです。ちょっとひねくれて考えると、それなら、この本を読むことも、ほとんど意味がないのか?などと考えてしまいました。 |