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| | | 世界の半分が飢えるのはなぜ?―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実 |
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入門書としては良書だが、やや偏った表現が気になる |
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| 子供に語りかけるような形式で話が進んでいくが、高度な内容を子供にも分かりやすく伝えようとして、一部誤解を招くような表現があり気になる。
内容的には、構造面と経済的な側面から飢餓について論じている内容となっている。
自然の摂理とでも言うのか、弱者であればあるほどその分だけ色々な圧力が皺寄せとなって襲ってくるもので、矛盾ややるせない気持ちにさせてくれる。
ただ、アフリカの現状は確かに本書に出てくるような内戦・紛争・飢餓といった典型的な問題を抱えているとも言えるが、一方で自身がアフリカを回ってみて日本のマスメディアがアフリカの問題を伝えるとき、極端に偏った情報を伝えていないとも言えない。
また、アフリカとひとくくりにしても、サハラ地帯から中央のジャングル・サバンナ、南部の南アフリカ共和国にみられるように白人主導の経済的に発展した都会ありと、様々な顔を見せる。
それぞれの地域・国で抱えている問題は当然違うわけで、それらをひとくくりにする訳にもいかない。
確かに悲惨な側面はあるけれども、何も現地に住む人々は困難や問題に直面して悲観ばかりしている訳でもなく、むしろ我々と同じように人生を楽しんでいる人のほうが多いように思う。
飢餓や各国が抱える弱者への対応といった問題に馴染みがない人にとっては、本書はきっかけとなり考えさせる一冊となるが、逆に少しでも知識がある人にとっては特に目新しい問題とはならない。
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シワ寄せができる構造 |
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| 弱いところにシワ寄せがいくというのは、どこの世界も同じだけど、アフリカでは、水を得ること、今食べるものを手に入れること、それすらできないところまでシワ寄せがきてしまっています。そのシワがどのような構造によってできているかが、少し見えるようになる一冊でした。
お父さんが息子に語りかけ、息子がお父さんに問う形式で、アフリカが抱える問題を解いていく本で、深刻なテーマですが、分かりやすい表現で書かれています。
ありきたりな感想ですが、この本を読んで、日本のODAのあり方、ボランティア、そして、自分自身がどう振舞うべきなのか、などについて改めて、考えさせられました。
世界が作っているよろしくない連鎖の流れにまず気が付くことができて良かったかな。それを自分が止められるかは別として。
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グローバル資本主義のリバイアサンに殺された「神の手」なき今、いかに世界の貧困と飢餓を救えばよいのか? |
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| 時々アフリカの状況がテレビに映し出され、飢餓のせいで腹がはれあがり、手足は枝のように細く、生気を失った顔の子供たちを目にしても、それがもはや驚きというよりも、「しかたのない事」として恒常的な景色となってしまっている理由に、地球の人口が増えすぎ、アフリカの人は無計画に子供を作り続ける現状があり、飢餓というのが必要悪として認識されている現実に厳しい反論をつきつけるのが本書である。
語り口調は、子供の素直な疑問に答えるやさしい説明であり、版画のような挿絵(日本語版のために日本人が描いたようだ)が随所に入れられ、アフリカを近く感じることができる。
この本が暴く事実は、飢餓が決して自然災害が原因なだけではなく、アフリカという他民族により形成された大陸がつねにかかえる争いと搾取、そして、それを裏で操る欧米の大企業による農作物のグローバリズムが生み出す価格操作である。
あとがきに書かれた「神の見えざる手」による市場原理主義がもはや成り立たない状況になってきていることにはおおいに同意させられる。世界の金持ち上位「225人」が、貧困国の25億人の一年間の総収入に匹敵する資産を保有し、ビル・ゲイツという一個人の資産は、アメリカの低中所得者1億人の総資産に匹敵する。
一部の金持ち、一部の大企業が、一国の民の運命を自在にあやつる力をもってしまった。この巨大な化け物リバイアサンによって殺された「神の手」のなき今、いったいどうやって何十億の貧困と飢餓の民を救えるのか。そして自分がいったい何ができるのかを考えさせられる名著といえよう。 |
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