偶然見つけた小阪先生の初期の本。 マーケティングという題名がついていながら、教科書的知識はまったく引用されていない。装丁が小阪先生らしからぬ地味さで、いわゆる経営学的見地のマーケティング論が展開されているのかと思いきや、内容は完璧な小阪裕司流「ワクワク系」のすすめ。やはり、この人の本はこうでないと。一般論は学者に任せておけばいい。小阪先生の主張を聞いていていつも思うことは、本当の意味での「顧客中心主義」を訴えているということ。 顧客を目の前にした時だけの小手先な「お客様第1主義」ではなく、常に(お客を迎えるずっと前から)お客様にどういう気持ちになって欲しいのかを考え、購買後の気持ちの動きも考え、自分の行動を決めていく。どういう風に接するか、言葉をかけるかなどはほんの一瞬のパーツでしかない。ここだけ取り出してもまったく「お客様第1」とは思えない、ということ。 とにかく、読後すぐ行動したくなるのがこの本の最大の長所である。 |