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 自分の感受性くらい
自分の感受性くらい
 
¥ 1,995
発売日:2005-05
花神社
オススメ度:
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■  読む度に凛とさせられる本
詩集など余り読まない自分だが、茨木さんの詩集だけは幾つか愛読している。表題作の「自分の感受性くらい」には、読む度に何と云うか襟を正さしめる気迫を感じさせられる。「初心消えかかるのを/暮しのせいにはするな/そもそもが ひよわな志しにすぎなかった/駄目なことの一切を/時代のせいにはするな/わずかに光る尊厳の放棄」。また、昭和天皇の有名な発言「そういう言葉のアヤについて/文学方面はあまり研究していないので/お答えできかねます」に想を得た「四海波静」も、言葉を弄ぶ者とそれを許す者への静かなしかし厳しい批判に満ち満ちて、印象に残る。

■  まっすぐな言の葉
怪我をして入院、仕事をやめようかどうか自分で決められないほど落ち込んでいたときに会社の先輩に紹介してもらったのが茨木のり子著「自分の感受性くらい」でした

「ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにするな・・・」などなど

出来なかったことを何かのせいにすることはありがち。

人は色んなあたりまえを忘れてしまって、感性を粗末にしてはいないということを作者のまっすぐな言葉で投げかけてきます

落ち込んでいるときにこそ触れてみるべきだと思う一冊です

■  この詩が嫌いだ
この詩が嫌いだ。
忘れてしましたい、誰かのせいにしてきたことをこの詩が呼び起こす。
自分でも分かっている自分の足りない何かのせいであることを・・・
なのにこの詩は遠慮なしで自分の前に自分を立たせる。
さぁ、己を見よ。
そして、「ばかものよ」と言われ、涙がこみ上げてくる。

あなたにとっていい事ばかり言う人だらけならこれを読むといい。


■  時代がどうあれ、生きていかねばならない
 時代はひどいことになっている、という。いや、いつの時代でも、為政者やマスコミ等は、人の感受性を攻撃してきた。
 けれども、人は、生きていかねばならない。そして、生きていくなら、感受性だけは、強く、しなやかに。
 やむことのない、執拗でいやらしい、感受性に対する攻撃。感受性の曇った人たちが増えた方が都合が良い、という人が、たくさんいるからでしょう。
 短い詩だが、座右に置きたい。

 
 
 
 
  
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