■印刷史研究会は、府川充男(元『同時代音楽』、装訂家、現在築地電子活版代表取締役)・小宮山博史(佐藤タイポグラフィ研究所代表、書体デザイナー、平成明朝体の作者)・日下潤一(グラフィック・デザイナー、『芸術新潮』のアート・ディレクション等)ほか2名で構成される、我が国金属活字書体史研究における最強の研究者集団。学術研究誌『季刊印刷史研究』を発行している。その印刷史研究会渾身の論文集が本書だ。 ■私が以前、小宮山氏にインタビューした際「デザイナーや、タイポグラファーは本を読まないんだよなあ」「日本に真のタイポグラファーは存在するのかなあ」と嘆いておられた。■思考停止の「一律一歯詰め」の指定によって、三点リーダーのみっともないくっつきを続出させておきながら、いつまでたってもその不細工さに全く無自覚な世の多くの「デザイナー」諸氏は、どうか謙虚に本書を熟読されたい。 ■この種の書物は品切れになったら、再刊は困難だと思われる。入手できるうちに買っておこう。関連書として同じ版元から刊行された、小宮山・府川・小池和夫『真性活字中毒者読本』も合わせて入手されたし! |