大岡玲氏も全集の解説に載せていたが、吉田健一には反逆、反抗、ルサンチマンを感じる。 19世紀的な観念的栄達主義を叫びたいならば、脳味噌にメスを入れれば良い、 あるいは原爆で人類を絶滅させれば良い。生まれてきたからには、幸せに生きるのが一番だ。 文章を書くにしても、旨いものはうまいと言っているのが幸福である。 三島由紀夫が晩年の永井荷風を見て「青年のミイラのようだ」と言っていたが、 吉田健一はミイラにはならず、ダンディになった。 文章に好き嫌いはあるだろうが、ロマンティックだったり、 ダンディが好きな人には是非ともお勧めです。 |