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| | | 日本の食と農 危機の本質 (シリーズ 日本の〈現代〉) |
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耳は痛むが読破した後に何かが得られます。 |
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| 昨今の食料、農業、農村を取り巻く社会問題の各論をコンパクトにまとめている。
話題は、食の安全から農地、そして、日本農業を語る上でタブーとなっている“農協”まで、多岐にわたる。
ただし、消費者保護や行政、企業の不誠実な態度の糾弾を旨としたいわゆる“マル経”“プロ市民”的な目線とは一線を画し、矛先を“無責任な消費者”に向けている。
この議論を突き詰めていくと、今の高度消費社会が実は危うい“情報の不完全生”の中で辛うじて回っていること、ひいては戦後の高度消費社会が消費者(あるいは国民)の衆愚化をもたらしたこと、に気づかされる。
一連の記述内容や論脈を支持するしないは別として、この“消費者”に媚びない書きぶりは斬新、爽快である。
農業問題を学ぶ上で学際的な着眼点、あるい“一般的な”消費者の思考という尺度で評価すれば“傍流”なのかもしれないが、“良識ある”消費者の思考なり振る舞いという尺度で評価すれば“本流”“正論”と言える。 |
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爽快感ある研究書 |
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| 著者の主張は強く、ブレず一貫しています。よって高度な専門書ながら、農業分野に精通しない読者にも一通り読めます。
一人称の「私」も積極的に使われ読みやすい。
他方、「JAに関する考察」「農地と政治」などさすがに専門的。
農地転用の推移や農地流動化面積のマクロ的統計など、他で見ないデータが筆者の手によって算出されています。詳細な論理、提言もクリアで具体的。
読後、爽快感があふれる研究書だと思います。
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