着物はどういう場所で、どのような素材の物を、どのようなルールで、どのようなアクセサリと共に着こなすべきか? これは、誰しもが着物に興味を持った時考える、敷居の高さであろう。 私自身、夏に浴衣や作務衣を着る事はあっても、着物愛好家という訳でもなく、たまたま興味本位で本書を手に取ってみた素人にすぎない。しかし、本書ではそうした素人の、敷居の高さから来る抵抗感を払い、もっと自由に、もっと日常的に着物を着こなせば良いという事が作者の着物への想いと共に書かれている。 解説は素材や一般的なしきたり、袴の種類や、小道具の合わせ方、着物の選び方や値段、さらには『ふんどし』の様なこだわりの品までを幅広 く、網羅し、時に写真や図柄を用いて説明してくれるので、初心者が手にとって興味本位で覗いてみる程度でもなかなか面白い。 何より、着物の世界を身近に感じる事が出来て、色々と興味が沸いてきた。この様に、着物に興味はあれど、なかなか手が出ない人や、着物に は抵抗感がある素人諸氏にはとても分かりやすい入門の良書と言えるのではなかろうか。 私も、これを読んで将来は着物の一着も欲しくなってきた。 ちょっとした興味さえあれば、参考程度でも楽しく読める一冊と言える。 |