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思想と並行する文明の軌跡の入門編 |
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| 軽い入門書てきな感じで読みましたが、人にわかりやすく伝える意味でこの本は良書だと感じました。
噛み砕いてどういった思想が社会を連動させているのかを理解する意味では佐伯氏の今までの研究によるものだと思います。佐伯氏は社会経済学、社会思想史、政治思想を主に取り扱っているのでしょうから、当然、言及もバックグラウンドも読むにも面白かったです。 別に、哲学者の言っていることを深く理解しなくとも、彼らが何を言いたいのかを佐伯氏のこの本でも割と簡単にすくうことができる、私自身の一般教養は十分だと感じました。
しかし、彼はどうしても 研究の果てなのか それともアメリカテロによるものなのか 非常に反米姿勢が強い。この本を読む上で別に理にかなっていないことを話しているわけではないが、あまりにも真に受けると少々偏った考えを持つ可能性もあるので注意 |
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思想史も学べます |
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| 上巻の区切りが良かったので、上下巻だとなかなか気付きませんでした。だって、「現代文明論〈上〉」の文字は小さいし、隅っこに書かれているし。
結論は、「現代文明の典型であるアメリカ文明に対して、もっと警戒すべきです」でした。途中の分析がとても勉強になったので文句は言いませんが。 |
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進歩主義への問いかけ |
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| 平易な文章で考えさせる内容が書かれている本。自由、民主主義、資本主義、などの概念を無批判に善と判断している人にとっては強烈な拒否反応が起こるかもしれない。
作者は大まかに言うと次のようなことを述べている。人間は権威からの開放を求め自由を求め続けた結果帰属する故郷を喪失してしまう。故郷を失った人間はもはや具体的な土地や共同体をよりどころとすることが不可能となり、普遍的な貨幣経済によりどころを持つようになった。そして貨幣を獲得するための方法論が自己目的化されマニュアルが反乱するようになった時代が現在社会の特徴であると結論付ける。進歩を求め続けた結果人間は耐えられない孤独を背負い込んでしまったのである。
故郷を喪失した孤独な現代人が目的実現の手段にすぎない貨幣獲得を自己目的化して生きてゆく倒錯した状況が現代の特徴であるとする作者の主張を読んで、自らの生き方を脅かされるような感情を抱く人もいるかもしれない。しかし作者は同時に状況を知ることで、状況を受け流してゆく柔軟性を持つ重要性を説いている。孤立した状況の内部に生きながら飲み込まれることを拒否する可能性を読者に伝えようとしている本に思えた。作者の人間の思考に対する信頼であろう。 |
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「現代」を斬るための「必須教養書」、登場。 |
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| 講義調で読みやすく、それでいて内容は極めて豊富で示唆に富む。 本書の議論から、それぞれの読者は、さらなる思索に駆り立てられるだろう。そのための知的発奮材料が詰め込まれた、たいへん刺激的な書に仕上がっているのがうれしい。 著者の専攻は社会思想史。現代社会論は、ともすれば極端なニヒリズムや、無い無いづくしのノスタルジックな呆談で終わってしまうことも少なくないのだが、本書にはそういった心配は無用。同著者の『「欲望」と資本主義』、あるいは本シリーズの上巻『人間は進歩してきたのか』、いずれも明快なロジックで、極めて錯綜した「現代」の思想状況を、毎度あざやかに料理してみせる著者の手腕には、脱帽させられる。 高校生・大学生はもとより、一般人の方にも薦められる、「現代人」の必須教養書。上巻も、むろん必読である。 |