| ユナイテッドアローズ、シップスとならんで、セレクトショップ御三家の一角をしめるビームスについての本である。 著者は、伊藤忠ファッションシステムという会社にお勤めの方であり、1980年代、90年代、2000年代と、時代の移り変わりとともに、ファッションの大きな潮流についての分析は、興味深かった。 しかし、ビームスそのものについては、表面的な紹介に終始してしまっているように感じられた。ビームスが、どういうコンセプトでマーチャンダイズを行い、どういうコンセプトで出店を行ったか、といったことについての一通りの説明はあるものの、「だから何?」といった意味合いの解釈が少ない。 ビームスを詳しく知っている人であれば新しい発見は少ないだろうし、知らない人にとってはなぜビームスが成功したのかという納得感が得られるほどの理解は得られないように思う。 また、文章全体の構造が分かりにくく、ビームスについての文章なのか、社長についての文章なのか、トレンドについての文章なのか、話がとびとびであり、読みやすい文章であるが、頭に残りにくいのも残念であった。 |