戦争報道の姿勢などを見るにつけ、一昔前に比べてメディアの限界 が見えてきた。公共性という軸が揺らぎ、私企業という本質、さらに は許認可を受けて初めて成り立つというその存在の根本のところである。 本書は、テレビの歴史からはじまり、テレビビジネスの構造を 解き明かし、いろいろと問題を指摘されることが多くなった視聴率 の問題、さらにはドキュメンタリー番組の製作プロセスまで新書の 中に詰め込んだ力作です。 逆にすべてが突っ込みが足りないということもいえますが、普段 みるだけで、あまり中身のことに思いが至らないテレビのことを広く 知る本としては丁寧に書かれた意欲作だと思いました。 |