| 戦争の責任や補償問題についてよく比較される日本とドイツ。それでは、本当にこの2国を比較してよいのか?そう考えたときにこれを語る上でこれ以上最適な人物は「新しい歴史教科書をつくる会」会長(現・名誉会長)かつドイツ文学者の著者をおいて他にはいないだろう。 同盟を結んでいたというだけで同列の悪の国であったにも関わらず、補償額はこれだけの差がある。という主張は今でも繰り返されるが、この本が発売された時点ですでにその真実は解き明かされている。この問題はそもそも進歩的文化人・マスコミから持ち出されたものだが、それでも「しかられた子どもが『悪いのはボクだけじゃない』」というマスコミへの強烈なカウンターパンチでもある。 慰安婦問題についてはまだ十分に触れられる時期ではなかったため、情報量は少ないが、ドイツの例を挙げ教育における慰安婦問題を適切に語っている。 「国民の歴史」でも触れられている江戸時代の鎖国についてはこの本が先に述べているので「国民の歴史」の厚さに遠慮している方は是非ともこちらを先に読んで、おもしろければ「国民の歴史」も。と思う。 さらには教科書問題の入門書としても適切であるからこのヴォリュームは非常に贅沢であると言える。 |