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1997年――世界を変えた金融危機 (朝日新書 74) (朝日新書) 
なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか―信用バブルという怪物 
世界デフレは三度来る 上 (講談社BIZ) 
暴走する資本主義 
現代の金融政策―理論と実際 

  
 
 資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす
資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす
 
¥ 1,890
発売日:2008-09
日本経済新聞出版社
オススメ度:
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■  爽快
本書は著者が日経新聞「経済教室」に寄稿した際に、出版されたことを知って大急ぎで購入した。時価会計制度に対する規制及び景気動向に連動させるスキームについては非常に共感を覚える。また結びにおいて、金融監督庁の金融に対する「規制」と「緩和」自体が問題なのではなく、その時の経済情勢にあわせて弾力的に変えていくということが重要であり、金融緩和により金融危機が起こったということは事の本質ではない、ということを極めて分かりやすく書かれている。数多くの名著がある著者だが、著者独特の文章も面白さの一つではないか。

■  この本にはサブプライム後の秩序を考えるヒントが多い
 リスク管理と呼ばれていたものは、不確実性によって崩壊した。あくまでモデルに過ぎない経済学、モデル内のリスクは計算できても、現実の不確実性を内包して思考出来ている訳では無いのだ。特に過去のデーターが少ない新たな挑戦をする時には、はっきりと、そう言える。
 過剰な成長を要求しないことが、現在の世界経済の歪を直すことになる、時価会計は極めて強くバブルの発生と崩壊の要因になった、時価会計は止めるべきだ、これらの主張に僕も強く賛同できる。
 僕は守銭奴たちの暴走、それを煽る経済人たちに嫌気が差していた。けれど、今回の世界中の政府のすばやい対応に少し安心できた。これもラグー・ラジャン、ヒュン・ソン・シンという優れた研究の成果が存在していたからだろう。今回の問題は1930年の大恐慌よりはマシなものになるだろう。(まだ、終わってないし、まだ、正念場もあるかもね)
 人類は思考を振り子のように揺らしてしまったり、ちょっと忘れっぽいところもあるが、少しづつは進歩してるんだと思う。

■  中央銀行は知っていた
同じ著者によるベストセラー「1997年ー世界を変えた金融危機」の続編で、サブプライム問題についての渾身の解説が続く。

冒頭のやや長めの前書きに、著者の意図は要約されているので、お読み(ないしお買い求め)になるのは、そこを読んでからでもいいだろう。非常に親切な作りだ。もっとも、それを読むとその後を読まないわけには、いかないだろうが(笑)。

本書の白眉は、第2部の数年前の中央銀行幹部等の参集した会議録の披露部分だ。そこで、彼らはやがてサブプライム危機が起こるであろうことを共通の認識としている、という驚くべく事実が明らかにされている。

 
 
 
 
  
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