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| | | ミュージアムが都市を再生する |
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ミュージアムはあなたのもの |
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| 「liberal arts」は、教養と訳されている。 実はこの辺の言葉に対するセンスのなさが、著者の言う根深いミュージアムの危機であるように感じた。リベラルアーツは、きっとある人が、幸せに生活をするためにはどうしらよいかを考える、あるいは教える、そういったことを意味していると思う。「自由に生きる術」くらいの意味がきっとリベラルアーツの真意なのだろう。 さて、本書は、従来のミュージアムについて、2つの大きな主張を掲げている。まず、ハコモノであったミュージアムを、コンテンツ、しかも単なる「啓蒙」でなく、人がより豊かに生きるためにインテグレテイトしていくミュージアム像を与えている。そして、ミュージアムにも「経営」の視点が必要であるという点を実例をもってして訴えている。様々な読み込みが可能であろうが、この本を読み終わったとき、きっと気付くと思う。ミュージアムって自分のものだということに。岩波新書『未来をつくる図書館』(菅谷明子、2003年)を併読すると、いいかもしれない。 |
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ミュージアム・マネジメントの最高峰 |
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| この本はミュージアムという地味なテーマを一気に社会と経済の真ん中に引きずり出した。歴史に残る名著となるはずだ。なにしろ専門出版社ではなく、日経新聞社から出した。最初から広く世に問う構えのようだ。マンネリに陥り、展望を失っていた日本のミュージアムマネジメント論に最新の経営理論、企業改革、ニューパブリックマネジメント論を一気に流し込む。本書はまた経済至上主義、芸術至上主義の両方を容赦なく批判し、あたらしい都市とミュージアムの共生モデルを提示する。最近の民営化、独立法人化を「民間手法」の名を借りた単なる行政改革と喝破する筆者の鋭い洞察にも感心。NPOへの大政奉還など新しいアイディアも満載されている。内外の事例分析が行き届き、とにかく手がかかっている。大著になるはずがエッセンスを煮詰め、実務家向けに書いた啓蒙書といえる。本書の根っこにあるのはミュージアムと芸術文化への強い期待と愛情である。 |
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これからのアーツ・マネジメント論の基本書 |
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| 本書は、都市再生の切り札としてのミュージアムの可能性について論じた ものである。 この論点は、アーツ・マネジメント論に親しんでいる読者にとってはマン ネリぎみの論点であり、そうでない読者にとっては際物の論点であろう。 そうした中で、本書の類書との相違は、豊富な事例を紹介するだけでなく、事例に基づき経営学の理論的な考察を行っているところにある。 これまで、アーツ・マネジメント論においては、マネジメントといいなが らも、経営学を十分に咀嚼せずに議論されてきたきらいがあった。本書は、 アーツ・マネジメント論の議論のレベルを一挙に引き上げる快著である。 本書は、アートに関心のある読者のみならず、資本主義の次なる段階を 模索している読者にも手にしてほしい一書である。 |
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