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深部からの営業改革 |
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| 05年度の武田製薬の営業(MR)生産性は、アステラス製薬の1.6倍であり、大手製薬企業の中でダントツのパフォーマンスである。90年代中頃までは武田製薬のMR生産性は、合併前の三共や山之内製薬以下であった。武田製薬のMR生産性向上は95年度から始まり、15年以上に渡り継続し、現在に至っている。このような改革をリードしたのが武田國男社長(現在は会長)であり、そのリーダーシップの下で成果主義を推進したのが著者である。
本書は、人事における「成果主義」が企業の成果につながるプロセスを解き明かした貴重な本である。「成果主義」がMRから受け入れられる素地を地道に創り上げたのが、武田流成果主義の成功の秘訣と考えられる。「成果主義」は経営者の信念、リーダーシップ、粘り強さ、従業員への信頼なしには成功しないことがよく分かる本である。 |
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自画自賛・・・ですか? |
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| 武田薬品における成果主義、人事評価システムが克明に記された本であり、内容の是非は別として特に同社従業員に購読を勧めたい書籍である。 ここからは個人的な感想になるが 「成功」と創始者自らが明言するのはいかがなものか。 現在でも武田の人事評価システムは改良に改良を重ねている試行錯誤の段階ではないのか? 「成功」という答が出ているのであれば、毎年のように変更を行う必要はないのではないか? 「成功」とはあくまで経営陣が、著者が出した結論であり、末端従業員の声が全く聞こえてこないのが残念である。 また武田は「作業の平準化・標準化」を進めているとも聞くが、これで評価に値する成果が生み出せるのであろうか? 購読した従業員の感想を聞きたいところである。 |
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人事担当のヒューマンな思い入れ |
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| 成果主義の議論が賑やかであるが本書で扱われている武田薬品工業は2月に日経が発表した「第17回日経企業イメージ調査」で4位となっており、記事には同社長谷川社長の「成果主義などが評価されたものであろう」とのコメントもあった。因みに1位のトヨタ自動車では自社のウエブサイトで労働条件への成果の反映を人事労務についての基本原則と表明している。これから見る限り武田では成果主義が企業のDNAとして根付き、ビジネスモデルとして世界的に認知されているトヨタでも成果を重視していることがわかる。 そこで文庫本になった本書をあらためて読んでみると米国駐在から帰国し、武田の企業風土に危機感を感じていた武田国男社長(当時)から成果主義の導入を命ぜられた人事担当役員の著者がある時は社長との前向きな葛藤や、ある時は現場に成果主義を理解させるための人事担当としてのヒューマンな思い入れが成果主義の説明と共に語られている。残念ながらコンピテンシー(行動特性)の明確化が重要といいながらその部分はノウハウとして隠されてしまっているが、およそ人事に従事している方々には一読して頂きたいと思う一書である。 |
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本当にうまくまわっているのだろうか |
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| 私は武田薬品工業の方々とはある程度面識がある。本書にあるように何度かの改善により不満を吸収し、話合いもかなり徹底して行われていると聞いている。ただしそれはかなり地位の高い知的生産性の高い人たちのことだ。本当に市場価格賃金(同じ仕事なら同じ賃金)が成り立つのかはやはり疑問。 それは、城繁幸の「内側から見た富士通 「成果主義」の崩壊」、高橋伸夫の「虚妄の成果主義 日本型年功制復活のススメ」などを読むと、人事に所属した筆者の「成果主義」が本当に成功したと評価してよいのか。人事サイドからの親馬鹿評価なのではないかという気がしないでもない。 実際、私の会社では「成果主義」「MBOS」は破綻している。MBOSのために余計な仕事を作ったり、特発的な仕事に消極的になり、隣りで困っている同僚を助けなくなっているのだ。 それでも読んだ限りではとても素晴らしく運営されているように思う。私の会社とはレベルが違うのかなと思った次第。 |