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| | | 帝国ホテル厨房物語―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫) |
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抑制のきいた自伝 |
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| 人みなに歴史あり。まして帝国ホテルの総料理長まで登りつめた人の歴史が、つまらないはずがない。
むろんプロの書き手ではないが抑制のきいた自伝で、気持ちよく読めた。もう少し自らの弱さ、汚さもさらけ出してほしかったという不満はあるにしても。
またホテルの厨房という「異空間」を垣間見るという意味でも、興味深かった。 |
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| ■  |
フランス料理の旗手なのか、はたまた虚像だったのか? |
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| 料理に対する愛情は、そのふくよかな体躯から滲み出ていました。愛嬌、努力、素質、運、統率力、そのどれもが他人より秀でており、とかく職人として意固地で孤立しがちなシェフとは一線を画しておりました。それだけに、実際の帝国ホテルの料理を食べると、?、というギャップを感じ、フォンテンブローの閉店では裸の王様的役割を演じたことは、晩節を汚したと言わざるを得ません。彼の愛したフランス料理は、彼が溺愛しているうちに、もう一人歩きしていたのでしょう。 |
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| ■  |
波乱万丈。人生、なにくその心意気だ! |
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| この本を読書後、無性にカレーライスが食べたくなった。
村上さんの戦時中、砲撃最前線でのお話にカレーを作って兵士に食べさせたという部分が回想されたのだ。
鶏ブツと牛肉ブロック、大量の野菜に赤ワイン、香辛料の数々。
野趣あふれるようにざくっと放り込み、よく煮込み、辛・甘・酸・苦・旨というアンサンブルを醸し出した。
チカラワザである。無我夢中にガツガツと食べ、みな至福の至りだった。これが饗宴だ。
料理というものは、たとえそれがフランス料理というものであれ、その片鱗だけは誰にでも作れるものかもしれない。
いかにもてなすかというところ、相手に喜んでもらったか、それも意表をつくようなビックリした感動を与えるということが料理を作る人の至高の狙いだとを本書は記しているのだろう。
また、基本をきちっとマスターしておれば、応用はいくらでもできるということ。目標を掲げれば、努力を惜しまないということ。料理を通じて人生とは何かを物語っている。
実にいい本だ。 |
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