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良いんだけど・・・ |
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| 良い経済学=リカード比較生産費説(ミクロ経済学)
ISバランス論(マクロ経済学)
という、経済学の初歩の初歩(ABCみたいなもの)を押さえているということです。
だから、経済学を知らないで、経済を語ると、「中国脅威論」とか、「貿易黒字はもうけ赤字は損」とか、「貿易黒字があるのに不景気なのはなぜ?」とか、でたらめなことを語ってしまう=悪い経済学ということになります。(日本のエコノミストと呼ばれる人たちで、経済学部出身じゃない人は、トンデモ本を書いて、平気ですから)
経済学を知っている人からみると、「常識」を語っている本です。知らない人にはちんぷんかんぷんでしょう。
ただ・・・クルーグマンは最近、「90年代の私の考えは間違っていた」と宣言しています(イギリス紙から批判されています)。というのは、グローバル化の影響について、あまりに複雑で、数値による検証ができないからです。多国籍企業は企業内に国家を抱えており、その中で貿易しています。アメリカの貿易赤字の25%は多国籍企業内貿易によるものです。だから、「国家と国家の貿易」について、今の時代、複雑すぎて数値化できないというのが、クルーグマンの主張です。
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国際経済学版「ダメな議論」を斬る! |
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| 「貿易を通じて国と国とは競争している」等一般に流布しているダメな俗説を、当代一流の国際経済学者が真っ当な経済学の知識をもって論破してゆきます。と言っても専門家にしか理解できない数式などは一切出てこないのがミソ。ダメな論者のデータ処理の拙さを指摘したり、至極簡単な比率計算による影響分析で米国内の実質賃金の減少に貿易がほとんど寄与してないことを実証したり、学部生が1時間目に習うような恒等式でもって貿易収支黒字と資本流入が共存することはあり得ないことを述べたり。今年好評だった「ダメな議論」(飯田泰之著・ちくま新書)で述べられた「ダメな議論」の見分け方を彷彿させるような論の運び方は見事です。
本書の内容は'90年代前半を対象としており少し古いですが、最近の中国の経済成長に刺激された脊髄反射的な「中国脅威論」を退けるには、本書のロジックは残念なことにまだまだ必要なのです。 |
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クルーグマンのトンデモ経済学説批判本 |
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| クルーグマンの手による<元祖>トンデモ経済学説批判本。色々な所で蔓延っている戦略的通商論やマクロでの国際競争力市場論の誤謬を徹底的に批判しています。しかも、主張の内容は比較優位のよる貿易の経済的なメリットと貿易による国内経済への影響力が過大評価されていることの2点に集約されているので、論文が非常に高度な内容にもかかわらず分りやすく読めます。
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貿易の経済的意味に関する一般向け解説集。良書。 |
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| 著名な経済学者クルーグマンによる一般向けの解説を集めた本。一昔前のアメリカ(現在や日本においても似たようなものだろう)に跋扈していた無責任な主張、中でもとくに貿易に関する間違った認識と煽動を批判し、何故間違っているか、そのような間違いが何故危険かを非常にわかり易く述べている。一言で言うと貿易はプラスサムゲームというだけなのだが、その説明が明快であり、間違いが何故広まるかに関する説明もあるので読んでいて気持ちが良い。ニュースキャスターやエコノミストに「これ読んで勉強しろ。君にはちょっと難しいかもしれないけどね。」と言ってプレゼントしたい本である。
「寄せ集め」の体裁をとっているために、丁寧に書き下ろされたまともな本や丁寧に加筆修正された本と比べると読みにくいところもあるんだけど、そのあたりは許容範囲と言えるでしょう。不勉強な評者にとっては貿易に関する説明の仕方と旧ソ連とアジア新興工業国のある面における類似性の指摘が目から鱗の落ちるものでした。 |