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市場リスク 暴落は必然か 

  
 
 ルービン回顧録
ルービン回顧録
 
¥ 3,360
発売日:2005-07-26
日本経済新聞社
オススメ度:
通常24時間以内に発送
 


 


■  意思決定の勉強になる
2008/1月現在、アメリカでは次期大統領を決定する予備選を実施されています。
もし、ヒラリーが大統領になれば、ルービンの入閣は確実といわれている。
その前に、夫クリントン時代やそれ以前にルービンは何を考え、何をやったのか?
を知るにはもってこいの書籍です。
また、蓋然的に物事を決定するといった事など、意思決定の方法にも少なからず
私自身影響されました。
ページ数は多いがとても良い書籍でした。
合わせて、ボブウッドワードの「グリーンスパン」、グリーンスパンの「波乱の時代」を読むのもお勧めです。

■  同じような問題が
最近社会保険庁の問題が取りざたされているが、アメリカのルービン財務長官時代にも、同じような問題があった。省最大の機関である内国歳入庁の業務コンピュータ化がうまくいっていないことがマスコミで広く取り上げられ、大問題となったのである。管理運営面での問題と関連しており、内国歳入庁は、納税者に不必要につけ込む制御不能な機関であるという認識が根づき、議会、マスコミにふきあれた政治的な熱が、理性やバランス感覚を失わせ、拙速な対応が先行してしまう。どのように対処したか、ルービンの姿勢が興味深い。

■  ウォール街とDCの行き来
U2のボノにもルービンは会ってるのね、生粋の東海岸の人でHLSに行ったわけじゃなかったのね。典型的な「パワーエリート」と目されるルービンだが、本書ではその謙虚かつ冷めた思考過程に触れることができる。世界経済の13daysとも考えられる南米及びアジア経済危機への対処の経緯も詳述されエキサイティングな読み物である。
リボルビングドアの意義を考える人、金融商品開発側にいる人や志ある行政官には必読かと。

■  決断を下さねばならぬ職業
 いま、あなたの目の前に憧れの人がいるとしよう。その人が好きで好きでたまらない。でも、実際のところ、あなたがその人に何のアプローチもしないとしても、世界に対しては何の影響もない。もしかしたら、あなたたちの子供が救世主になるかもしれないが、実現しない未来には誰もケチをつけない。しかし、たとえ実現しなくてもケチをつけられてしまう人達がいる。だが、決断しなければならない。それが政治家だ。
 ロバート・E・ルービン。第70代アメリカ合衆国財務長官。この本の著者だ。彼曰く、彼の思想の根底にあるのは蓋然的思考。すなわち、世の中に確実なことなど何もないのだから、どんな起こりえないと思える事態も起こりうる。そんな思想の元にアメリカ経済を牽引してきた男。
 なぜ彼がそんな思想に支配されたのか。この本を読めばその一端が理解できることだろう。アメリカの投資銀行ゴールドマン・サックスで裁定取引に従事し、市場ではどんな事態でも起こりうると言うことをその身に刻んできたのだから。
 お金を儲けたいだけならば、別に政治家になどなる必要がない。彼の根底には、政治への熱望が潜んでいたのだろう。この本には、クリントン前大統領への深い敬意とともに、自らが実施してきた経済政策の裏面が率直に記されている。まさに、生きた経済の教科書。
 また、政治の世界の恐ろしさも垣間見ることができる。たとえ自分が信じていなくても、政敵を追い落とすためならばどんなことでも利用するえげつなさ。自分の正義を貫くためには道を選ばない。
 結局、経済政策は結果のみによって評価されるもので、どんな高尚な理論もそれだけでは何の役にも立たないのだということが分かると思います。

 
 
 
 
  
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