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CSR 企業価値をどう高めるか 
ヨーロッパのCSRと日本のCSR―何が違い、何を学ぶのか。 
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 CSR入門―「企業の社会的責任」とは何か (日経文庫)
CSR入門―「企業の社会的責任」とは何か (日経文庫)
 
¥ 872
発売日:2004-12
日本経済新聞社
オススメ度:
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■  コマギレ情報の寄せ集め
「入門」とあるので、これ一冊でCSRの概要がつかめるだろうと期待して購入しましたが、前半はそこそこ整理されているものの、後半は有名企業のCSR報告書などを簡単に整理しただけのコマギレ情報がダラダラと続きます。催眠術にかかったようによく眠れます。

■  入門ですから、これくらいでよいでしょう
CSRに実際に取り組む企業の方が、CSRの起源、実例、社会的意義を分かりやすく説明しています。細かい実例は表にまとめられており、若干詳しい解説もあります。実例が次から次へと出てくるので、「CSRって何?」と思っている方は、あまりに多くの実例が既に実行されているのを見て、驚かれることでしょう。その意味では本書は良書です。

しかし、CSRが具体的にどのように実行され、どのような社会経済的効果を生み、企業の社会的責任を実現しているのかに付いて、十分に分析するスペースがありませんでした。これでは、ちょっと環境や持続可能な社会などに知識がある方だと、「あれ?その先は?」となってしまうと思います。これは、残念ながら減点対象に値します。

本書は「入門」です。より深く知りたい方は、本書を取っ掛かりにして、色々探してみてください。

■  CSRの入門書
ISO、BSC、SOX等最近流行の3文字英語略称の一つである、CSRの入門書。欧米の歴史、SRIやメセナ等CSR関連用語についても説明があり、CSRについて俯瞰するには丁度良い。また、多数の国、企業のCSRに対する取組が掲載されている為、具体的なイメージをつかみ易い。一方で再三繰り返されるCSRの重要性は感じるものの、どうしたらCSRが達成できるのかは読んだ後でもボヤッとしている。例えばA社という具体例をとってCSRを推進するとしないとでは10年後、20年後こんな差が開いてくるという解説があるとより良いのではないのだろうか。

■  CSRという概念が、いろいろな方面から説明してあります
CSRが注目されるようになった背景、企業倫理や、環境経営との関連、各国の企業や国のCSRへの考え方や取り組みの事例、日本の代表的な企業の取りくみ等です。具体的な実施手順に関しては、薄めです。特に筆者の属する日本IBMの事例は、体制や取り組み内容などが具体的に説明されています。CSRの多く捉えかたを紹介した本です。事例や多くの捉えかたが紹介されていたためか、ちょっとピントがぼやけた印象でした。一気に理解できる範囲を超えました(すいません)。ある程度の知識があれば、CSRが包括的に整理できて、頭に入るんだろうなぁ、という印象の本でした。

■  地球の未来を明るくする一冊
CSRの本質とは、実は企業のみならず21世紀に生きる私達人類共通のテーマであることに気付かされます。今まで解ったようで実は解っていなかったCSRの実体も本書が解き明かしてくれます。CSRを表層的な手法に終始させるのではなく、哲学的にその本質を追求する必要があるという筆者のメッセージは読者の心に熱く響きます。本書は単なるCSR入門書の域を超越した、いわば宇宙船地球号の針路を正しく導くためのバイブルのような気がします。企業人だけでなく老若男女誰が読んでも為になる本だと思います。特にこれからの日本社会をリードする多くの若い人達にも読んで頂き「持続可能性」という認識を共有できれば素晴らしいのではないでしょうか。

 
 
 
 
  
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