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税務戦略入門―タックス・プランニングの基本と事例 
会社はだれのものか 
Taxes and Business Strategy: A Planning Approach 
タックスシェルター 
租税法 第13版 [法律学講座双書] (法律学講座双書) 

  
 
 MBA税務工学入門―タックス・アンド・ビジネス・ストラテジー
MBA税務工学入門―タックス・アンド・ビジネス・ストラテジー
 
¥ 3,990
発売日:2001-11
中央経済社
オススメ度:
 


 


■  良書です。
 租税回避行動を、税務上の「裁定取引」と考えて、発生
メカニズムを分析している。租税最小化のみに焦点をあてる
脱税指南書とは明らかに異なるスタンスを採用している。

 具体的には、税制上で優遇される資産は需要が高まるため、
資産価格が高くなる。すなわち、「見えざる税金」が発生する。
このような「見えざる税金」は、「富の移転」を意味する。

 同じ収益性の資産(事業)であっても、どのような組織で行
うか、どのような所得水準の主体が行うかで、税率が異なると
き、税務上の裁定取引が発生する。

 このような税務上の裁定取引は、経済厚生にどのような影響
を与えているのだろうか。これが本書のポイントである。


■  派手すぎるタイトル
まず、タイトルが、派手すぎる。
MBAとか、●●工学とか...
商業主義もここまで誇張されると失笑のみ。

基本的なファイナンス理論さえわかっていれば、
当たり前の話ばかり。
要は、税率の違いを用いて、現在価値(PV)や将来価値(FV)を
一般式として表現すれば、ブレークイーブンがどこにあるかは自明のこと。

それを延々と議論しているだけでして...

四則演算の世界で数式描写しただけで、税務工学とは大げさすぎる。

ビジネススクールでの税務科目は、
所詮、この程度でしかないという意味で、
タイトルにMBAとつけたのは、正解。

文意が全く正反対になる誤訳のまま出版されているのは、
いかがなものか?

おすすめしません。


■  いい本だが
いい本だがこの本は原書の一部しか翻訳されてないのでご注意を。基本的コンセプトはこの本を読めばわかりますが、各論までつっこんだ議論は省略されてます。英語に自信のある方や、この本を読んでもっと深く学びたい方は原書の購入を勧めます。

■  ノーベル経済学賞は凄い
デリバティブでノーベル経済学賞を受賞したマイロン・ショールズ博士らによる執筆。アメリカ税法という法律の分野を、経済学的な観点から分析した格調高い学際的な論文。全てが凄いの一言に尽きるが、とくに豊富な図表を駆使して明快に論じられているダイナミック・タックス・プランニングの分野は、ファイナンスに携わる者にとって必見といえよう。もっとも、読みこなすためには、アメリカのタックス・シェルターや減価償却のリキャプチャー・ルール等のある程度基本的な税法の知識が前提となるが。

■  まさに目からうろこの1冊
とかく技術的に扱われがちな税務問題を、経営戦略的な見地から書き下ろした、まさに金融・コンサルティングのみならず、企業経営に関わる者にとって、必読の書である。具体的事例については、米国の税制との違いから、そのままわが国での実務に適用するのは無理があるものの、その根底にある発想は、まさに目からうろこの驚きである。数学・経済・経営と縦横無尽に展開される理論は、M.ショールズ博士の独壇場であるが、そうしたともすれば難解な内容を、一般読者にも分かり易く解き明かした訳者の力量にも脱帽である。

 
 
 
 
  
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