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企業価値を高めるFCF(フリー・キャッシュフロー)マネジメント (CK BOOKS) 
営業の基本理論が3日でマスターできる本 (アスカビジネス) 
投資家から「自立する」投資家へ~企業の真のPERを知り、それに打ち勝つ自分をつくる~ 
文庫 マンガ 決算書でわかる株式投資入門 (PanRolling Library (やPR-4)) 
決定版 ほんとうにわかる経営分析 

  
 
 できる人の決算書の読み方―ビジネス分析モデルが実務に役立つ! (CK BOOKS)
できる人の決算書の読み方―ビジネス分析モデルが実務に役立つ! (CK BOOKS)
 
¥ 1,890
発売日:2004-06
中央経済社
オススメ度:
通常2〜4週間以内に発送
 


 


■  指標が血肉になる本
●大半は指標についての記述ですが批判的に展開してゆくので他の本と違い記憶に残りやすいです。数値例もこの薄さにしては丁寧に掲載しているので理解しづらそうな箇所は少ないです。
●利益に減価償却費を加えるとフリーキャッシュになるという通説の誤謬を指摘するも説明が少し手抜き気味でした。損益と収支の違いをもう少し説明しないと素養のない読者は理由も分からず読み終わったら忘れてしまいます。他の解説が丁寧だったのに惜しいです。
●ケーススタディーは有価証券報告書の具体的な箇所を示しつつの解説であれば更に実践的であったと思います。あと業態の同じ2社に加え異業種の1社も加えたのは非常に親切だと思います。これによって分析の手法が印象に残りやすくなるので記憶と理解を助けるでしょう。
●簡略な索引も付け加えればもっと読み易かったかもしれません。解説が丁寧とはいえ引用される指標が多いですから先に進めば前の節で読んだ用語を忘れてしまいます。そんなとき振り返るのに索引があれば助かります。

■  体系的な分析モデルの視点が有用
この種の本でよくある財務分析や財務指標に関する著作は、各指標を無味乾燥かつ並列的に解説しているだけのものが多いのが現実です。結局この種の本を参考に財務分析をしても、エクセルに各指標を並列的に計算するが、結局何がわかったのか、という結果になりがちです。本書ではそのような指標の並列思考から脱却し、デュポン・モデルとキャッシュフローの観点から分析モデルを提示し、本当に重視すべき経営指標を厳選した上で、ロジカルかつ体系的な分析の道筋を示してくれています。従来の財務分析本から卒業したい人に一読の価値があると思います。

■  読んで損なし 大当たり!
〜決算書の読み方などという本はそれこそ世の中に掃いて捨てるほどあるわけですが、結局分析指標の説明とその実例に終始しているものが多いわけです。それが財務分析の限界とばかりに。
〜〜 そこを、本書では理解を進める道筋をあらかじめ示し、それに沿って「使える指標」「使えない指標」を一刀両断のもとに選り分けていきます。まさに気分爽快、目から鱗です。
〜〜 たとえば「あえてEBITDAを利用する意図が理解できない」と書かれてしまうと、今までやってきたことは何だったのかと少し鬱になりますが、そのあたりも論証されていて最後には清々しくさえ感じます。
〜〜 私は信用分析の一助として本書を利用しますが、株式運用をする人も役立つと思います(ファンダメンタルズ派の人限定)。本書の主題は、企業価値と資金流動性ですから。
上の方も書評を寄せているとおり、著者はまさに名探偵、へたな推理小説を読むならこちらを読まれた方が読後感はすっきりします。ただしできればケーススタディの拡大を希望!〜

■  著者は名探偵!
●第5章「ケース・スタディ」は迫力満点です。筆者が、ユニクロ、イトーヨーカ堂、イオンの3つの企業をこの本の中で紹介した手法で分析していくのですが、推理小説を読んでいるような気分です。数字、数字の連続ですが、その数字が「可愛い妖精」に思えてくるから不思議で、一気に読ませるのは、著者の並々ならぬ力量を感じます。3社に対する総合コメントは読んでいて一番面白く感じた部分です。

●経営分析として、バナナの叩き売り”を取り上げたことで、他の経営分析書との勝負が決まり、一歩も二歩も先を走ったことになります。皆が知っていて、しかもあの口上で本当に儲かっているのか?との疑問に見事に答えると同時に、それが勉強になっているのですから大変上手な設定と感じました。

●随所に著者の小気味良い語り口が出ています。例えば、日本経済の沈滞化の原因、日本の経理実務の現状、棚卸資産での原価法採用理由、大阪商人論、サッカー論などです。各章の終わりにある「重要ポイント」と、その前の「コラム」は、読者に一息つかせてその章のポイントを復習させる憎い構成です。

 
 
 
 
  
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