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| | | 意思決定のマネジメント (一橋ビジネスレビュー・ブックス) |
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推奨したいが、???部分も |
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| .過去1年、行動経済学の理論をベースにした経営学書がいくつか登場した。清水勝彦著『経営意思決定の原点』もそのひとつだが、こちらはケース自体が行動経済学の文献からのそっくりそのままの借用で埋め尽くされていて、「経営意思決定」というタイトルは看板倒れである。他方、本書は記述の流れがよく、著者の講義ノートがベースになっているためか、理論的な整理が行き届いている点は評価したい。ただし本書も、「意思決定のマネジメント」と題しながら、肝心な意思決定をマネジする人(マネジャー)の役割については一切言及がない。その意味で本書も行動経済学の経営学的応用書とはとても言えない。いまだ通読してはいなが、気になった点を一点指摘したい。pp.44-45の効用関数に関する説明についてである。ここで著者は、「効用が以下のように自然対数であらわされるものとする」と記述し、次のような効用関数を採り上げている。
u(x)=log(X)
右辺のxがなぜ()で括られているのかも不明だが、それは問わないことにする。問題は、この効用関数を利用したはずの「ギャンブルの期待値」の数値例(p.45)では、「自然対数であらわされた」はずの効用の計算がいつのまにか常用対数にすりかえられている点である。
また、上記の効用関数は「x円がもたらす効用はlogx円であることを示している」(p.44)と記述している。だとすると、著者にとって10000円の効用は4円(自然対数なら9.2円)、100,000円の効用は5円(同11.5円)、1,000,000円の効用は6円(同13.8円)なのか? そもそも「100万円がもたらす効用は6円(13.8円)、10億円がもたらす効用は9円(20.7円)である」という主張は、いかなる意味を持つ主張なのか? 著者はこのことを考えたことがないようだ。つづけて、「期待効用は0.602に収束する」とあるが、ここで0.602は円ではなく、無名数になっている(当然である!)。この0.602の計算も実は自然対数ではなく、常用対数を使っている。自然対数ならば、正解は1.386でなければならない。加えて、読者を混乱させない配慮として、「0.602に収束する」という表現は不親切かつ不適切で、期待効用の総和の収束値であることを明記すべきであろう。
最後に細かい点だが、ケインズの『貨幣、利子および雇用の一般理論』(p.69)という著作は寡聞にして知らない。今一度、原著のタイトルを確認するようお勧めしたい。英語の綴り字の間違いも多い。comission(p.142)、ommission(同)、improrement(p.146)などはその一例にすぎない。 |
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