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ミスター円による産業構造とお金の流れの関わりの広い視野からの分析 |
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| 2008年12月の今は円安バブル崩壊の真っ只中。この本が発行されたのが今年9月中旬のまだバブル崩壊前であることを考えると、それを予見した筆者の、深い知識に裏付けられた先を見通す力を感じる。筆者は大蔵省財務官時代の1995年、1ドル80円を突破する超円高の時に1年で約6兆円の大規模円売り介入を行ったことからミスター円と呼ばれるようになったが、実は2003年からの1年間にその6倍の超大規模円売り介入が行われていたという事実をこの本で知り、かなり衝撃を受けた。今、その付けが一気に回ってきたということのようである。この本では、タイトルにもあるように、強い円の必要性を説いており、その理由も偏見のないグローバルな視点から分かりやすく述べられていて納得させられる。各章で結論も明確に述べられており、読んでいて気持ちがいい。資産保有のあり方を考えさせられる一冊である。 |
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「強い円は日本の国益」の理論武装が若干弱い |
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| 実体験を元に諸外国との具体的な為替交渉の歴史についてが8割を占めております。最前線で行われた為替交渉は臨場感があり、他の追随を許さないでしょう。ただ、書名の「強い円は日本の国益」については、理論武装が若干弱いように思われます。
輸出産業が強い日本は円安により潤うわけですが、化石燃料が枯渇化するに伴い希少化が進み高騰するとのこと。(実際は世界経済が低迷することで資源枯渇の懸念も下がり、下落傾向に入ったわけですが。)為替を円高に誘導し、また製造業依存型から金融産業など他産業依存型のパラダイムシフトをすべきという論調ですが、昨今の欧米の金融崩壊により榊原さん他エコノミストの持論が大きく後退したことは言うまでもありません。
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もうちょっと、うまく書けなかったものか |
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| 著者の示唆する提案には、説得力を感じる。
途上国の発展に伴い資源の希少化が進む。 円安誘導による工業製品の輸出による立国は、人件費を考慮すれば、途上国との競争で限界がある。 円高に振り、資源輸入コストを低く抑えつつ、投資を呼び込み、資源開発投資による立国にシフトしていくべきだ、という提案は、鋭い観察眼を感じる。
しかし、途中、円レートの先進各国との攻防話(昔話)が、(申し訳ない言い方だが)年寄りの思い出話を聞かされているようであり、正直しんどい。
すばらしい提案であるがために、とても勿体無く感じる。 もう一度整理して、提案にフォーカスしたまとめ直しを、切に願う。 |
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攻めの未来予測をする度胸に関心しました。 |
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| 財務省(大蔵省)の役人として重責を全うした著者が、グローバル社会における日本の現在と未来を鋭く予測、日本の進むべき道をわかり易くまとめています。著者の現役時代を記した部分からは単純にどのような裏事情があったのかを知るだけでも面白いのですが、未来の予測をする著者の洞察力と判断力をうかがい知る上で役に立ちました。また、「民」と「官」の役割について役人出身の著者のスタンスも明快に記されています。
そもそも人間が金融という暴れ馬を乗りこなせるものなのだろうかと考えさせられる一冊です。為替取引を行っている投資家以外にも、グローバル社会の構造から現在の状況、極近い未来に興味のある方全般にお薦めです。 |
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為替の専門家は語る |
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| 為替は地域と金融商品の力を表す指標です。近年その為替の動きを予測することが難しかったのは、あらゆるものが金融商品に取り入れられてしまったからです。 過去の金融の流れをひもときながら、著者が語るのは、中国とインドの通貨の流入、新興国の成長を支えるエネルギーの価値の高まり、エレクトロニクスのコモディティ化に伴う日本の産業構造への影響、産業の金融化への推進と国営ファンドの役割、そして間違いなく起こる天然資源の希少商品化を勝ち抜く為の具体的な国策(これは読んでからのお楽しみ)と、それを可能にする「強い円」について語っています。 携帯からの投稿なので読みにくくてスイマセン… |