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 障害者の経済学
障害者の経済学
 
¥ 1,575
発売日:2006-02-10
東洋経済新報社
オススメ度:
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■  新しい視点に☆4つ
経済学からみた障がい者という視点が興味深い本。著者も書いていたが、障がい者を取り巻くシステムを福祉や医療、教育の観点ではなく、経済学の観点から眺めてみるというのは今まで日本ではあまり見かけなかったように思う。そして、面白いだけではなく、障がい児・者の教育や福祉にどうしてお金がかかるのか、かける必要があるのか、ということを、障がい者について興味や知識がない人にも分かってもらいやすいという意味でも意義があるように思う。

もちろん、この考え方は例えばアメリカでは珍しい視点ではないし、多分グラント(科研費など、政府や色々な機関から支給される研究費)の申請書には日本でも強調されているんだろうと思うが、それが単行本になって、一般の人が手に取って読めるというのがいい。ただし、著者は経済学が専門の人なので、たまに障がいに関する記述が間違えていたり、ある視点がすっぽり抜けていたりはするので、全てを鵜呑みにすることはお勧め出来ない。それでも、手にとって色々なことを考えてみる価値はある1冊。

■  新たな理解を手に入れることが出来ました
専門的な分野で、当事者以外には分かりにくい世界を、平易な文章で理解しやすく解説しています。主張も決して押し付けがましい部分は無く、自然で説得力があります。
ともすれば、感情的な先入観だけで、決め付けてしまっていたことが、経済学という客観的な視座を得ることで、新たな理解を手に入れることが出来たのは、目からうろこでした。

■  タイトルほどの目新しさはない
 タイトルから、もう少し、経済学的な視点からの淡々とした分析を期待していたが、客観的なデータによる考察は多くない。アマルティア・センの「福祉の経済学」に近い内容と質を想像していたので、がっかりした。
 また、障害者関係の書籍としても、障害者に普段携わっている人や障害当事者からは、学ぶ点は少ない。
 客観的な情報としては間違っていないが、解釈や考察は不十分で、深みにかける。聞きかじりの情報を羅列しているだけのように思われる。
 障害者のことをほとんど知らない人が読めば、発見があるかもしれない。

 
 
 
 
  
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