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エラリー・クイーンの冒険 (創元推理文庫 104-15) 
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2) 
レーン最後の事件 (創元推理文庫 104-4) 
アメリカ銃の謎 (創元推理文庫 104-10) 
スペイン岬の謎 (創元推理文庫 104-13) 

  
 
 エラリー・クイーンの新冒険
エラリー・クイーンの新冒険
 
¥ 714
発売日:1961-07
東京創元社
オススメ度:
通常24時間以内に発送
 


 


■  「神の灯」を含む傑作短編集
クィーンは短編の名手としても名高い。収録作は以下の通り。「神の灯」、「宝捜しの冒険」、「がらんどう竜の冒険」、「暗黒の家の冒険」、「血をふく肖像画の冒険」、「人間が犬をかむ」、「大穴」、「正気にかえる」、「トロイヤの馬」。

いずれも良く練られた佳作ぞろい。「人間が犬をかむ」は、有名な「犬が人間を噛んでもニュースにならないが、人間が犬を噛んだらそれこそニュースだ」という文句から題名を取ったもの。舞台は野球場で、国名シリーズの劇場、デパート、病院、ロデオ場と"広大ながら閉じられた空間"を舞台にした作品群を思い起こさせて楽しい。ここでの「人間が犬をかむ」はホットドッグを食べること。「正気にかえる」は犯人に翻弄されたクィーンの逆襲が見もの。

しかし、何と言っても特筆すべきは「神の灯」であろう。屋敷消失の大トリックともう一つのトリックの組み合わせは絶妙で、トリックだけを取り出せば「Yの悲劇」をも凌ぐ傑作。作者はこのトリックを成功させるため、カーばりのオカルティックな雰囲気を醸しだす演出をしている。これも巧みだ。江戸川乱歩も本作を絶賛しており、自身の「少年探偵団」シリーズ中でこのトリックを使っている。

前作にあたる「エラリー・クィーンの冒険」と合わせて読んで、クィーンの短編の見事さを味わって頂きたい。

■  神の灯!
他の方も書いているが、「神の灯」は大傑作。家1軒がまるまる消失というトリックもそうであるが、ネタバレになるのでここではあかせないもう1つのトリックも良い。さらに、探しても発見できない遺産の隠し場所もひねりがきいていて秀逸。総じて完璧に近い作品で、これを読むだけでも本書を買う価値あり。ぜひ手に取ってみてください。

■  やっぱり「神の灯」だね
新冒険で光っているのはやっぱり「神の灯」ですね。これはクイーンの作品の中でも1・2を争う傑作だと思います。なんとなくケイゾクの映画の「Beautiful Dreamer」って「神の灯」の真似みたいな気がするのは僕だけかなぁ。

■  時代を彷彿とさせる一冊
前作「エラリー・クイーンの冒険」に続く短編集の第2弾。粒選りの10編を揃えた前作と異なり、大胆なトリックで度肝をぬく中編「神の灯」や、野球やフットボール、ボクシングといったスポーツ・シーンを舞台に、ナチズムの足音も聞こえる郷愁の30年代を描いたシリーズ物を収録し、前作とは少し趣向を変えている。 しかし、贅肉を落としキレのいいトリックを前面に据えた作風は相変わらずで、本格ファンのみならずとも一度は読んでおきたい一冊ではないだろうか。

 
 
 
 
  
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