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Zの悲劇 (創元推理文庫) 
Xの悲劇 (創元推理文庫) 
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2) 
オランダ靴の謎 (創元推理文庫 (104-7)) 
ギリシア棺の謎 (創元推理文庫 104-8) 

 
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 レーン最後の事件 (創元推理文庫 104-4)
レーン最後の事件 (創元推理文庫 104-4)
 
¥ 735
発売日:1959-11
東京創元社
オススメ度:
通常24時間以内に発送
 


 


■  これを書くために・・・・・
 X,Y,Zと続いてきて、そして、最後の最後に大どんでん返し。他の文庫では、「最後の悲劇」とも呼ばれているドルリー・レーンもの悲劇4部作の最終章。「Yの悲劇」が、エラリー・クイーンの最高傑作とも言われているが、私は、X、Y、Zすべてこの最終章を導くための伏線であったと考える。最後の1〜2ページにドルリー・レーンの思いがすべてこもっている、ペイシェンス・サムの思いがすべてこもっている、そして読者を引きつけてやまないミステリー作家エラリー・クイーンに対する絶賛の拍手を送るのだ。

■  涙が流れます
ほんとうにお別れと自覚させられる小説。
シェークスピアを愛するレーンにふさわしい最後。

こんな別れ方もあるの? 悲しすぎる。

衝撃的だからこそ ドルリー・レーンは忘れられない方です。

さようなら レーン。

■  まさしくレーン最後の事件
悲劇4部作の悼尾を飾る作。私は中学生の時、4部作と知らず本作を最初に読んだ。その時の邦題は「最後の悲劇」(40年くらい前の話です)。その頃は「***」が犯人というパターンを知らなかったので、結末には本当に驚いた。本作により、元シェークスピア俳優レーンを4部作の探偵役に選んだ理由が分かる。また、何故作風を変えてまで、探偵役クィーンを変えてまで4部作を構想したかが分かる。全てはこの1作を書くためだったのだ。

この作品ではサム警部の娘ペイシェンスが実質的な探偵役を努める。随分謹厳実直な名前を付けるなと感じた(ペイシェンス=忍耐)が、これもサム警部の人柄を改めて表すためかなぁと思った。このペイシェンスの明るさと頭脳明晰さが作品を随分救っていると思う。いずれにせよ、個人的には中学校時代の思い出深い1作である。

■  ウンザリ
後味の悪いエンディングです。

レーンは前作よりも更に老い、知能まで衰えたのではないかと疑うほどの体たらくです。前作までのレーンであればあのようなエンディングは回避しえたはずです。何よりも読み手の私が"その"行動に理不尽さを感じるほどです。

クイーンにとっては「最初に結末ありき」といった感じでスタートした4部作だったのでしょうが、本作はあまりにも稚拙です。7色の髭の男の登場という奇抜なスタートの割に話は盛り上がらず(盛り上げる気も無かったのかもしれませんが)、やっと殺人が起こったと思ったらアレですし。

何よりも拙いのが殺人犯を指し示すたった一つの証拠について。クイーンはこのトリックとこの証拠があれば、読者に強いインパクトを与えられると思って書いたのでしょう。事実、これを読んだ多くの人が衝撃を受けたと思われます。しかし、それによって作品としての出来は落ちたのではないでしょうか。アイデアだけで作品を作ってしまったのかなぁ。

散々悪口を書きましたが、私だって読んだときのダメージはかなり大きかったんですよ。読み返してダメージ受ければ受けるほど、ドルリー・レーンを愛して止まない自分に気が付いて更に鬱になりますけど。


 
 
 
 
  
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