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 ある漂流者のはなし (ちくまプリマー新書(014))
ある漂流者のはなし (ちくまプリマー新書(014))
 
¥ 798
発売日:2005-06-06
筑摩書房
オススメ度:
通常24時間以内に発送
 


 


■  確かに忘れていたし、何もしらなかった。
37日ものあいだたった一人で海を漂流した、武智さんのはなし。
著者が察するとおり、読者である私は彼の存在を忘れていました。
毎日流れてくるニュースに揉まれて、記憶のかなたへと行っていました。
ああ、そういうこともあったなと。

37日間も生き延びた!!というセンセーショナルな事実は
漂流した結果。
初め積んでいた食料や水を飲み食いして過ごしていたが、
なくなると、魚を釣ったり、海水を沸かして蓋についた水を舐め、
最後には自分の尿を飲んだ。
という一文の行間にあるものを埋めています。
吉岡氏の飾らない豊かな表現力で武智さんの人格や、漂流中の
様子が伝わってきます。

水があると思うと、食料があると思うと色々考えてしまうから、
思い切って飲み干した、思い切って釣った魚を捨てた。
という件は、何かわかるような気がした。

この本を読んで、自分が知っているつもりになっていることが
何と多いのだろうかと改めて思う。


 
 
 
 
  
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