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論理哲学論考 (岩波文庫) 
無限論の教室 (講談社現代新書) 
哲学・航海日誌 
他者の声 実在の声 
ウィトゲンシュタインはこう考えた―哲学的思考の全軌跡1912‐1951 (講談社現代新書) 

  
 
 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)
 
¥ 1,260
発売日:2006-04
筑摩書房
オススメ度:
 


 


■  時を忘れて読み込んでしまいました
「論考」の目的は、思考の限界を確定させることだと冒頭で著者は述べています。
なんて魅力的なテーマなのだろうと、その部分を読んだとき多大な期待感を抱いていたのですが、その期待を超える内容が本書には詰め込まれていました!!ウィトゲンシュタインが提示する様々な概念や解釈に感動すると同時に、それに対して所々抱く疑問をすぐ解消してくれる、痒いところに手が届くような野矢先生の解説にもまた大満足です☆

ただ、論理学の素養が皆無である私としては、第四章「これでラッセルのパラドクスは解決する」と、第六章「命題の構成可能性と無限」は理解不能で読み飛ばしてしまったのですが、そうだとしても本書に対する全体的な理解にはほとんど支障は無いと思います!部分的に難解な箇所に遭遇することがあるとは思いますが、是非へこたれることなく、最後まで読みきってしまいましょう!!

■  是非、『論考』を感じたい方へ。
面白かった・・・この一週間、早朝、仕事の合間、通勤の電車の中等、とにかく本書を読むために時間に貪欲になっていた。今読み終えて『論考』が私には生き生きとして映る。『論考』の諸命題に潜む意義、あるいは『論考』それ自体にウィトゲンシュタインが付与した意義。原文からはこれらを解釈することはとても難しい。そのためには信頼できる一つの解釈を基準として予め持つことが有益である。本書はそれを提供してくれる。『論考』の基本構図を繰り返し提示してくれるため自然と『論考』のエッセンスについての一つの解釈が定着する。そればかりか、本書は読んでいてとても楽しい。著者の率直な立場の説明と誠実な姿勢に緊張をほぐされ、また時にはさまれる冗談に一人読者としてニヤついてしまったり。ところどころ解釈に疑問を持ったところもあったが、それもまた本書が良書であることのあらわれでもあろう。 本当に面白かった。著者に御礼を申し上げたいくらいである。

■  『論考』への最良の誘い
よい入門書の条件。
1.手前味噌な簡略化→要約をしてないこと。
2.オリジナルが読みたくなるように誘うこと。
この意味でも本書は本当に優れた誘いの書だ。
『論考』の主要な部分をまさに読み解いていく形で記述が進むので、
著者を囲んだ擬似的な読書会のような体験もできる。
中期、後期へむけての『論考』での問題点なども語り口も巧みに
きちんと紹介されており、『論考』以降を対象にした続編が望まれる。

■  これだけわくわくする書物にもめったにはお目にかかれない
『論理哲学論考』がちっともわからなくて悔しかったので、『論考』翻訳者の野矢茂樹氏の著作に7,8冊あたったあとで、本書を手に取った。

で、どうだったか。
これだけわくわくする書物にもめったにはお目にかかれない。そう思った。

野矢氏は東大の講義がてら3年の歳月をかけて原著を読み解いた。その成果を(400ページ近いけれども)たかだか数日で読むことができるアンチョコに仕上げた。これはなかなかに得がたいものである。野矢氏の著作は、基本的には、わからないことをわかり易く書く、ということにとことんまで心を砕いたものである。が、本書はそのなかにあって本当に珍しく、議論が沸騰してくると、ときどき全くわけのわからない「ごく普通の」哲学書になる。ここが野矢ファンにとってはある意味、とても面白い。

現象学に関する論述については(筆者は竹田青嗣のフッサール論が好きなので)ちょっと納得がいかない部分もあった。が、論理学と哲学と数学、無限論、という野矢氏の著作群の集大成という趣もあって、単なる解説書に終わっておらず、ウィトゲンシュタインの誤りを修正しつつ、野矢氏の『新・論理哲学論考』の構築が試みられている点、大変、読み応えがあった。

本書を読む前にぜひ野矢氏の『無限論の教室』と『入門!論理学』を読んでおいてほしい。本書に心からわくわくできること、請け合いである。筆者も論理学の魔力に魅入られた、ということかも知れないが。

 
 
 
 
  
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