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 位相のこころ (ちくま学芸文庫)
位相のこころ (ちくま学芸文庫)
 
¥ 1,260
発売日:2006-01
筑摩書房
オススメ度:
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■  ある程度分かってきたら読みたい書
位相を本質的に理解し諸概念が要請される背景を知るには格好の書。記述には深みを感じる。

■  数学を学びかた再発見
全国に森毅ファンは今でも根強くいると思うが、しかしその大多数は彼の数学上の専門分野を知らないはずだ。著者の専門はそもそも線形位相空間論であり、本書はその彼の専門分野への入門書なのだ。その後、教育問題を中心に評論活動を展開していくが、メディアに登場する著者の飄々とした姿にひかれて数学科へ進学した者も多いはずである。しかし
現在の数学科には彼のような存在は例外である。今回新たに追加された著者自らの解説では、新制大学院制度以前の雰囲気が描かれており興味深い。また、本書はその頃ののんびりした調子で数学を語っているのでもある。ともすれば硬直しがちな数学の営みを見直す意味でも一読を薦めたい。

■  対象読者:数学科2年以上(副読本)
 本書は「位相構造」「位相用語集」「位相解析入門」の三部構成となっています。書かれた時期がまったく違います。
 まず本書の「位相構造」を読むには位相の知識が必要です。いきなり本書を読んで位相を理解しようとしても困難だと思います。一通り位相を学んだ者が、なぜこうした位相の定式化が為されたのかを知る為の本です。素朴なε-δ論法から「位相」的性質を抜出、より包括的な(単純な、抽象的な)概念を定義し、数学的な言換えをしながら枝葉をそぎ落とし「位相」の定義(位相の公理)にたどり着きます。そして一般的な課目としての「位相」で扱われる題材について一渡りその「こころ」を解き明かしていきます。
 「位相」と言う言葉は、数学的に定式化された後の後付けであり、一般的な言葉でないため、言葉をいくらにらんでも「位相」の概念はまったく得られません。ここら辺を補う意味で「位相用語集」が本書に含まれているようです。
 「位相解析入門」は位相の形而上学と著者は言っていますが、まだ読んでませんm(__)m。
 砂を噛む様な授業で位相を学んだ人にはうってつけです。位相のこころ(理論を構築する上での足場のようなもの)を生き生きと授業で受けられた人は幸せですけど、読んで損はないです。

■  待望の復刊!
日本評論社から出版され、ずっと絶版状態だったgay mathシリーズの1つである「位相のこころ」が復刊しました。
この調子で「現代の古典解析」と「ベクトル解析」も復刊してほしいです(オリジナルはプレミアが付いちゃってるからネ)。
私は日評の3冊も持っているけど持ち歩くにはやっぱり文庫ですよ。早速購入しちゃいました。
森毅氏の著作はみんな軽い数学エッセイだと思っている人達もいるみたいだけど、
これは名著なんで、「位相」に関心ある方は是非書店で立読みしてみてください(なんか宣伝くさくなったなぁ)。
んだけど、なんで筑摩書房なんだろ?「オイラーの贈物」も海鳴社だったし・・・。
もしかして東京図書のランダウシリーズも文庫で出たりして。

 
 
 
 
  
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