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| | | ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫) |
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共通点・相違点が浮き彫りに!! |
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| 本書のテーマはタイトル通り、生物の進化に対して「利己的遺伝子説」を採るドーキンスと、「断続平衡説」を採るグールド、それぞれの特徴を説明しながら共通点と相違点を明らかにするというものである。
本文で著者自身の立場はどちらかというとドーキンス寄りとは書いてあるものの、グールドの考えも評価できる部分はきちんと評価するというとても客観的な姿勢で好感が持てる。
また、用語解説もついていて初心者にもわかりやすく、巻末の解説だけでも読み応え有り。
二人の著作を未読の人は、本書で対立点を理解してから読めばわかりやすいだろうし、既読の人は本書で上手に整理することができるように思う。
とにかく、進化や生物学に興味がある人であれば誰が読んでも面白いはず。良書。
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ダーウィンの彼方に待つものは |
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| ダーウィンが「種の起源」を発表してから1世紀以上。"遺伝子"の発見等、遺伝子工学進歩はあったものの、「(理論)進化論」は決定打が出ていない。本書は「利己的遺伝子」で有名なドーキンスと「断続平衡説」を唱えるグールドの説を各々公平に紹介して、現在の進化論の概況を説明しようというもの。
ドーキンスは上記の「利己的遺伝子」がベストセラーになり、他の本でも文才が評価されている。一方グールドも数々の遺伝をテーマにした一般向けエッセイ集や、専門誌における数々のエッセイの連載等、文才には定評がある。このためクドクド書いても仕方がないと思ったのであろう、本書では両者の説を淡々と平易に紹介する姿勢が貫かれており、好ましく感じた。
簡単に言うと、ドーキンスの説は自然淘汰と遺伝子(の変異)を重要視し、一方グールドは淘汰は必ずしも遺伝子のレベルだけで起こる訳ではなく、個体の性質の多くは淘汰では説明できないと言う。
両者の専門の違いもあるのだろう(ドーキンス=動物行動学, グールド=古生物学)。思った程には、両者の説には違いは無いのではないか。その時の地球(周囲)の状況によって、一方の方向に傾くのかもしれない。そういう感想を持った。それにしても、メンデルの遺伝の法則も遺伝子の存在も知らず、あの時代(宗教的弾圧下)に進化論を発表したダーウィンはやはり凄いと改めて思った。 |
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