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| | | エッフェル塔試論 (ちくま学芸文庫) |
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挟んで、揺れて。 |
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| エッフェル塔は、芸術と科学の間で、パリとアメリカの間で、鉄と鋼の間で、そして、近代と前近代の間で、ぶるぶると運動する。この運動的イメージこそ、エッフェル塔の美の根源である。ーーこのように、筆者が、怒濤のごとく、2つのイメージの束でエッフェル塔を「挟み込む」様子は、そのあまりの律儀な方法論にやや辟易させられないこともないが、やはり天晴れ!!という他にはない。そう考えてみると、2つのものに挟まれることで浮かび上がるエッフェル塔の曲線のシルエットとは、女性の胸の谷間、あるいは、お尻の輪郭そのものではなかったか、などと書けば、やや筆の走り過ぎか。実証的でありながら、同時に、修辞的なその語り口は、500ページを超える長文に抑揚とリズムを与え、本書を学会用の論文とも、また単なるエッセイとも違う「読み物」として救っている。記号論、ポスト構造主義的方法論で対象物を語るためには、最適な入門書だ。 |
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