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| | | これも経済学だ! (ちくま新書) |
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身近な話題で経済学的思考を説く |
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| 本書は「伝統文化」「宗教」「弱者保護」といった経済学と対局にあると思われている事象を経済学的に説明することで「経済学的思考」の重要性を説いている。平易な文章で予備知識を必要とせず読める万人向けの本であると同時に、経済学部や経済学研究科を卒業した人間にも新たな視点を提供する本としてオススメできる。
一方、高校生が本書を読んでから経済学部に入学したなら、落胆するかもしれない。ミクロ経済学やマクロ経済学の講義内容は、本書で取り扱うような身近な話題でもないし、機械的に式を解くことになりがちである。「これも経済学」には違いないのだが「これが経済学」と誤解なきように・・・・。 |
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経済学をやった人による主観 |
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| これも経済学だというタイトルはこの本にふさわしくない。経済学を学んだ著者が、自分なりの考え方で社会を見た叙述と言えると思う。経済学的思考を施す以前に、著者の主観が大きく流れている。相撲取りは1人でなにもできない、女性専用車両をよしとする女性は社会的弱者になりたがっている、といった断定の上に議論を構築しても説得力があるとは思えない。こんな考え方もありますよという主張を読むという意味はあると思うが、これを経済学という分野と捉えることはできないと思う。第4章の前半は比較的論理的であるが、社会保障問題の解決をNPOに期待するお決まりのお話には少しがっかりした。あと、脚注の内容の浅さをみても、議論に深みがないことが伺える。この本を読めば、著者による他の本『大相撲の経済学』『お寺の経済学』『障害者の経済学』を読む必要がないという意味ではお得な本である。
この手の本を読みたいなら、大竹文雄『経済学的思考のセンス』、レベット『ヤバい経済学』の方がお薦めである。 |
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甘い考察と非常識 |
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| 本文には大学生のレポートを「小学生並」とあるが,それに倣えば本書は大学生の卒論なみであろう.とくに後半は手抜きもいいところ.また,大相撲の八百長の話は『ヤバイ経済学』から引いてきたと思われるものの,それに関する記述が一切ないのは学者の良心としてどうかとおもう.
あと,「大学の講義はベルが鳴ってから10-15分程度経過して始まることが慣例となっているが」とあるが,これは著者が行っているだけで通用する慣例であろう.まともな国立大学理系の講義では考えられない. |
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