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 金融史がわかれば世界がわかる―「金融力」とは何か (ちくま新書)
金融史がわかれば世界がわかる―「金融力」とは何か (ちくま新書)
 
¥ 756
発売日:2005-01
筑摩書房
オススメ度:
通常24時間以内に発送
 


 


■  国際金融の歴史
国際金融の歴史が本書でつづられているので、現代までの国際金融史を易しく理解するなら買って損はないでしょう。最近の世界金融不安はふれていないのでそれを知りたいなら最新の本を買うべきだと思います。

■  今読んでも示唆に富む
正直、新書なので、コンパクトな分、専門的な話や個別の企業の話にまで言及されていません。個別論の話を期待する方には物足りないかもしれません。ただし、金融のダイナミックな動きがコンパクトにまとまっており、理解しやすいのは良い点だと思います。金融は門外漢の私が本書を読んでためになったと思ったのは、以下の点です。第一に、金融力≠経済力ではないこと。そのため、80年代から90年代にかけて日本やドイツの経済力がいかに強まっても金融力がなぜ期待されていたほど伸びなかったかがわかります。(3章)第二に日本のバブルからの失われた10年でなぜ、あれほど不良債権問題で苦しんだのかということがわかりました。(4章)本書は、2005.1に発行されているが、サブプライム問題が発生している現在においてもその歴史的文脈を理解するうえでも示唆に富むように思われます。

■  コンパクトにまとまった金融史
最近の国際金融の移り変わりと、その中で生まれた金融技術の発展について、
コンパクトにまとまった良書です。

イギリスのポンド、アメリカのドル。固定相場制から変動相場制。
そして、そうした動きの中で生まれてきたスワップやオプションに代表される
金融技術。本書ではそうした近現代の金融取引の流れが実に要領よくまとまっています。

本書の特徴はやはり、筆者の持つ、実務家という視点であろう。
デリバティブズが為替変動性に伴って生じた価格変動リスクに対応するという、
市場の要請によって生まれたという件や、欧州金融再編の解説など、
今の金融を理解する上で必要不可欠な知識がわかりやすく説明されています。

欲を言えば、今後の国際金融の展望についての記述がもっとあれば良かった。
実務を経験した者が占う、ドルやユーロ、円、元の行方。
と言われただけで興味が沸いてきます。

ただ、それを差し引いても、中身の充実した、良質な一冊であることは間違いないでしょう。

これから金融を学びたいという方や、金融を知る取っ掛かりの本を探している方にお勧めの一冊です。


■  久しぶりに面白い金融の本でした
金融の近現代史を、金本位制からポンド中心、そしてドルの覇権からさらにユーロとドルの二軸へと、基軸通貨を視座の一つしつつ、解きほぐす。デリバティブなどの金融技術など、経済力とは異なる「金融力」というコンセプトをつかって世界の金融市場の成り立ちを考察している。類書のない金融史の書として読んでもよく、また、日本の金融市場のこれからを考える一つの手がかりともなる。

 
 
 
 
  
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