最近の国際金融の移り変わりと、その中で生まれた金融技術の発展について、 コンパクトにまとまった良書です。イギリスのポンド、アメリカのドル。固定相場制から変動相場制。 そして、そうした動きの中で生まれてきたスワップやオプションに代表される 金融技術。本書ではそうした近現代の金融取引の流れが実に要領よくまとまっています。 本書の特徴はやはり、筆者の持つ、実務家という視点であろう。 デリバティブズが為替変動性に伴って生じた価格変動リスクに対応するという、 市場の要請によって生まれたという件や、欧州金融再編の解説など、 今の金融を理解する上で必要不可欠な知識がわかりやすく説明されています。 欲を言えば、今後の国際金融の展望についての記述がもっとあれば良かった。 実務を経験した者が占う、ドルやユーロ、円、元の行方。 と言われただけで興味が沸いてきます。 ただ、それを差し引いても、中身の充実した、良質な一冊であることは間違いないでしょう。 これから金融を学びたいという方や、金融を知る取っ掛かりの本を探している方にお勧めの一冊です。 |