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 ウンコに学べ! (ちくま新書)
ウンコに学べ! (ちくま新書)
 
¥ 714
発売日:2001-10
筑摩書房
オススメ度:
通常24時間以内に発送
 


 


■  前半が良かった
前半がサイエンスの視点、後半が人文の視点。
緩速濾過とか爆気、高次処理とか、高層ビルの地下には巨大な浄化槽があること、うんこの海洋投棄の是非とか、水田の浄水機能とか上下水道の工学的な基本の解説が勉強になった。

■  もう少し理系寄りでもよかった
ウンコを軸に環境問題について総合的、統合的に書かれていて、大変おもしろく、勉強になる本だった。欲を言えば、もう少し理系寄りの技術的なことも書いてあると嬉しい。それにしても、琵琶湖は下水道の放流もしていれば上水道の取水もしているとは、びっくりだ。水道水を直接飲む人が減っているのも当然だと感じた。

■  手軽な環境本
図書館で見つけた時、その題名に驚き思わず借りてしまったのですが、借りるのにちょっと勇気のいる本でした(笑)
後半の倫理についての記述は、大変こじつけがましいというか、無理やりな論理展開で面白くなかったのですが、本の大部分を占める下水処理についての記述は大変分かり易く面白かったです。

抱腹絶倒には程遠いものの、環境問題を扱った軽い読み物としては中々かと。
環境問題といっても、一貫して話の中心は「ウンコ」ですが。。。
「ウンコ、ウンコ」と連呼する、実にくだらない図書だと言われれば、それまでなのですが、手軽に読める環境本だと思います。


■  ひとり笑いをしながら…
 久しぶりにひとり笑いをしながら読ませていただいた。かと言って、けっして軟弱な本ではない。ウンコを通して語られるその内容は、なかなか鋭いものがある。

 例えば、学校でウンコができない子どもたちに関して、「人間の自立とは、ウンコをしないようになることではない。一人でウンコができるようになることである」と。「子どもがまず習得すべきことは本来、一人でウンコできるようになることだったはずである。ところが、今の子どもはウンコをしないことによって、他人から謗られぬ主体として自立しようとしている」

 日本人に対する警鐘として、「何でも『水に流す』のでは、今後の日本は生きられない。社会の問題は、バクテリアも分解はしてくれないのである。人間がそれを分解する努力もせずに、難しい問題、厄介な問題、面倒くさい問題、考えたくない問題として、ウンコを流す要領で、見て見ぬ振りしながら次から次へと流しているだけでは、さまざまな難問がすぐ先の下流に、姥捨て山のように溜まっていくのである」と。
 極めて日常的なウンコを通して、現代科学から環境倫理まで論じるこの書は、楽しみながらも、一方でなるほどと感心しながら読める面白い本である。


 
 
 
 
  
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