| ポストモダンの思潮のベースにある反近代・反ヒューマニズム的な感性の起源を、近代黎明期にすでに立ち現れていたゴビノーの反近代主義やル・ボン、フロイト等による「無意識」の発見に求め、またそもそも一人の精神医学生であったアンドレ・ブルトンから始まったシュールレアリスムの運動を、精神医学の興隆とパラレルな問題として論じてゆく。 大変興味深く読み終えたこの本だけど、前半2章のモチーフ、とりわけゴビノーやモーリス・バレスへの言及のあり方は10年以上前に出版された『奇妙な廃墟』 福田和也(国書刊行会)と共通しているにもかかわらず、全く言及もなければ参考文献リストにも挙げられていない点に疑問が残る。 岡本太郎とバタイユの交友関係の話など、他にも興味深い読みどこ!ろはたくさんあります。 |