巷で「自然保護」という言葉をよく目や耳にしますが、 ちょっと立ち止まってみてください。 自然を保護するってどういうこと?自然って保護するものなの? 私たちのとって「自然」って何なんだろう? そんな素朴な疑問がわいてきます。実は自然保護と一口に言ってもさまざまなものがあり それと同時にそれらを支えるさまざまな思想、環境倫理があるのです。 そしてそれを形作る自然と人間のさまざまな関係性が存在しているのです。 環境思想の系譜をわかりやすく整理してある本書は ちまたの自然保護運動にうさんくささを感じている方、 自然との関係を問い直してみたい方、 これから環境倫理学を始めようという方などにお勧めの一冊です。 (参考文献もたくさん載っているので便利です) 本文は、大きく三部構成になっています 1.環境倫理思想の系譜 西洋を中心とした自然保護運動のおこり、環境思想を 多くの参考文献を記しながら、わかりやすく整理しています。 [キーワード:人間中心主義、人間非中心主義、自然の権利、保護と保全 2.新しい環境倫理を求めて 前章の思想の再検討をするとともに、生活者としての自然を生業論などともに考えます。 自然との多様なリンケージ(社会/経済/文化/宗教)を 全体性として現代的に回復させることを提唱しています。 [キーワード:生業と生活、リンケージ「かかわり」、生身と切り身、全体性、風土 3.白神山地の保護運動をめぐって 前章で論じた新しい環境倫理を白神山地という事例をつかってより具体的に論じます。 |