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| | | エレンディラ (ちくま文庫) |
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少し奇抜な、へんてこなものを求めている方へ |
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| 題名こそ「エレンディラ」だが、メインディッシュが「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」だとは、決め付けられません。それくらい面白い、奇抜な7つのへんてこな物語。
文庫本であまり分厚くはありませんが、読み応えは保証いたします。ガルシア=マルケスが初めて、という方にも、既に「族長の秋」を読まれている方にも、本書が初めてだったら、手にとってみてください。このお値段ですからね。
舞台はおおよそがラテンアメリカ。奇妙きてれつな描写の数々。本書はちくま文庫ですが、もう一冊ちくま文庫に(現在入手できるかどうかはわかりませんが)「幸福な無名時代」というガルシア=マルケスの「私が無名で幸せだったころ」、要するに雑誌記者時代の出来事を綴った本があります。そちらも平行してお読みいただくといいでしょう。
というのも、翻訳者もあとがきで書いていることなのですが、本書にある珍妙な描写は、決してウソイツワリとは一概には決め付けられないのでは・・・ということは、「幸福な〜」を読んでみるとわかることなのです。若き日のガブリエル・ガルシア=マルケスの体験が本書やいわゆる「マコンドもの」にも生きているということですね。
繰り返しますが、読み応えは保証いたします。初心者の方にもお勧めできます。いい読書ができますよ。 |
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映画化されているのに……。 |
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| 凄い小説。既に映画(1983)化されている。VHSも以前売られていたが、いまや中古品も見つからない。最近、蜷川の舞台も上演され話題にもなったのに、あの幻想的な美しい映画がDVD化されないのは、何故だろう?この短篇を読み終えた人なら興味在るでしょ?もったいないはなしだ!スナック菓子のようなハリウッド作品(決して嫌いではないが)ばかりビデオ屋の店頭を占める昨今、もう少し、このような佳作が陽の目を浴びる環境が整う事を望む! |
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蜃気楼のような短編集 |
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| マルケスの2大傑作長編「百年の孤独」(1967年)と「族長の秋」(1975年)の間に生まれた作品集(1972年)。「百年の孤独」の後、恐らく「族長の秋」をまとめる過程で放出されたアイデアがこの作品群に纏められている。
描く恋愛の舞台がことごとく娼館である恋愛悲観主義者のマルケスだが、表題作「エレンディラ」も同様で、魔術的でうら寂しい、砂漠の蜃気楼のような作品に仕上がっている。
このちくま文庫版は昔から流通しているので入手もしやすく、マルケス入門編として読むのには、この表題作はうってつけだ。が、彼の真骨頂はやはり長編にあり、その濃密な世界と超絶的な技法の確かさを味わうなら、次いでまずは上記2作にステップアップしてほしい。 |
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買いです。 |
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| 20年ほど前に初めて読んだ時、なんの予備知識もなかったせいか、てっきり南米あたりの古代遺跡周辺に伝わる神話の類いなのだと思い込んでました。その後、「百年の孤独」をはじめとする作品群に接することで、自分なりのマルケス像を思い描くようになったのですが、「百年の孤独」と「族長の秋」と本書は折に触れ何度か読み直したりしています。本書はその二作に比べると、短編集ゆえの世界の狭さはあるものの、その密度においてなんら劣ることはありません、とまでは言いませんが、それなりにマルケス的なものを手っ取り早く楽しむことができます。ちなみに映画はいまいちです。 |
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南米の香りただよう不思議な物語 |
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| 蜷川氏がちょうど「エレンディラ」を演出している舞台を見に行き、あまりに不思議で魅力的なストーリーに興味を覚え購入しました。
「大人のための童話」と言われると、確かに平易な言葉でストーリーが綴られていて読みやすく、不思議な含蓄に溢れています。南米では普通に女性が空を飛んでいるような風景に出会う、という解説の一節は想像力よりも、実際に見聞したことの方がずっと文章としてリアリティを持つのだ、という意味にもとれ、どう考えても不思議なマルケス氏の文章が、妙に納得の行くリアルさを持っているのはこの辺かもしれないと思われました。
奇想天外だけれども、SFやファンタジーではないリアルな不思議を是非読んでみて下さい。
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