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宮沢賢治全集〈5〉貝の火・よだかの星・カイロ団長ほか (ちくま文庫) 
宮沢賢治全集 (7) (ちくま文庫) 
宮沢賢治全集〈6〉 (ちくま文庫) 
宮沢賢治全集〈1〉 (ちくま文庫) 
宮沢賢治全集〈3〉 (ちくま文庫) 

  
 
 宮沢賢治全集〈8〉注文の多い料理店・オツベルと象・グスコーブドリの伝記ほか (ちくま文庫)
宮沢賢治全集〈8〉注文の多い料理店・オツベルと象・グスコーブドリの伝記ほか (ちくま文庫)
 
¥ 1,050
発売日:1986-01
筑摩書房
オススメ度:
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■  童話「注文の多い料理店」
「注文が多い」とは、客側から注文を多くつけられるという意味に取るのが普通ではなかろうか。ところが、この童話では反対で、料理店側が客に注文をつけるのである。二人の客が山猫軒という西洋料理店に入り、次々扉を開けて中に入っていくにつれ、注文をつけられる。「髪や靴をきちんとしてください」「鉄砲と弾丸を置いてください」「クリームを顔や手足に塗ってください」「大変結構にできました。さあさあおなかにおはひりください」…ここまで来て、二人は自分たちが食われる立場にあることに気がつき、がたがたふるえて、泣き出す。白熊のような犬に追われ、ほうほうのていで東京に逃げ帰る。(以上があらすじ)それではテーマは何か?

(1)賢治の註釈によれば、糧に乏しい村の子どもらの「都会と放恣な階級」に対するひそかな反抗。
(2)梅原猛氏によれば、「人間中心の殺害精神」に対する「慈悲の精神からの厳しい批判」「鋭い風刺精神」
(3)本全集の解説によれば、単純に自然の側(復讐者としての山猫の側)に立っているのではなく、われわれ人間を突き放す自然の哄笑のような、怖ろしいもの。

一体、文学作品を読んで、その言わんとすることをどう捉えるかは、読者に任せられている。(1)のように原作者の言に従わねばならないか。(2)のような大学者の説に従わねばならないか。はたまた(3)のような権威ある研究者の視点に従わねばならないか。それは全く自由である。虚心に読者が読み取った実感が最も尊いのである(雅)

■  賢治からの手紙
 この全集第8巻には「注文の多い料理店」や「グスコーブドリの伝記」など、賢治の代表作が納められています。また、その他の短編や異稿など賢治のファンならば是非注目したい文章が沢山納められています。

 「手紙一」から「手紙四」はそれぞれとても短い文章ですが、賢治の思想がストレートに語られている作品だという気がします。とくに「手紙四」は僕の大好きな作品です。賢治は「世界全体が幸せにならない内は自分の幸せはない」と考えていました。僕は以前 それを道徳的に過ぎ、いくらか聖者ぶっているような気がしていたのですが、「手紙四」を読んでそうではなかったことを納得できました。ポーセを愛することとすべてのいきものを愛することはまったく同じことだったのです。ぜひ沢山の人に読んでもらいたいと思います。  また、安野光雅による表紙の装画もとても好きです。


 
 
 
 
  
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