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 愛と情熱の日本酒
愛と情熱の日本酒
 
¥ 1,890
発売日:2005-11-11
ダイヤモンド社
オススメ度:
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■  人気があるお酒の背景が見える

 あの「十四代」や「飛露喜」の蔵元は、若くして杜氏の代わりを務め、上質な日本酒を送り出しているという。だとすれば、それはどんな人なのだろうか。そんな好奇心を持って読むことができる本。この他にも、「醸し人九平次」「奥播磨」「秋鹿」「磯自慢」といったお酒が並ぶ。いずれも、今さら言うこともない、高い評価を持ったお酒だ。
 この本で紹介される蔵元は、いずれも30代後半から40代という年齢。自ら蔵に入って酒造りを行うようになった、第1世代だ。それまでの蔵元といえば、経営に専念し、造りは杜氏にまかせていたというのが通常だった。しかし、ここに登場くる蔵元は、理想とする酒を持っており、その実現のため、時に造りの外側にある、雇用や原料調達、設備投資を積極的に改善し、また造りそのものをリードすることさえある。杜氏不在で自ら製造責任者となることさえある。
 背景には、それまでの日本酒がおいしくなかったということがる。言うまでもなく、三増酒などの粗悪品があたりまえだったということだ。当然、ワインなどが入ってくれば、較べられる。生産量はどんどん減っていく。そうした中で、高い品質のものを造り、蔵を再生させてきたのが、これらの蔵元だということになる。もちろん、この本では取り上げていないが、そうした時代から頑固に品質の高い酒を造り続けてきた蔵元の存在も忘れてはいけない。むしろ、この二つの世代の間で、これまで日本酒は進化してきたのだから。
 経営者がきちんとしたビジョンを持って、商品の製作にあたる、あたりまえといえばあたりまえのことだが、そのことによってどれほど高い品質のものが造られたのか、それが現在の評価なのである。そのあたりまえの努力、苦労などをしてきた、蔵元の顔が見えるのが本書。あらためて、「十四代」が飲みたくなってくる。
 とはいえ、本書で取り上げられたお酒はどこでも買えるわけではない。その点、著者推薦の酒販店リストもついているので、親切である。
 実は今もなお、評価がこれから定まるであろうおいしい日本酒がたくさんあるということも書いておく。今は、自ら蔵に入る蔵元も第2世代に突入している。「十四代」の成功を見ながら育った20代から30代前半の若者たちだ。第1世代がお酒とは異なる分野を学びながらも蔵に戻ってきたことに対し、第2世代は東京農大などで醸造学をしっかり学んでいる。新たな世代間の競争も楽しみだし、著者にも次はそうした蔵元のレポートを期待したいと思う。

■  お酒だけでなく人間についての本
読んでみて思いましたが、この本は単なるお酒の本ではなく、日本酒を通して、日本酒を造る人達の生き様について書かれた物語です。作者の山同氏の人間やお酒に対する深い愛情が十分に感じられ、読み応えのある一冊と言えましょう。また、作者の食べ物に対する深い造詣により、各々のお酒をより美味しく楽しむための料理についても言及されており、酒好きにはたまらない内容となっています。脚注も親切で解りやすく、推薦の100本や酒販店に関するデータも大変充実しており、手放せない一冊となりました。

■  日本酒の見方が変わりました
今まで、日本酒と言えば「冷で飲むか熱燗で飲むか」や、
「プラス(+)の数字の高いほうが辛口」とか、
そんな程度でしか捕らえたことがありませんでした。

この本を読んで、各蔵元には各々のこだわりやドラマがあるんだとわかり、
日本酒を飲む時に色々な顔を思い浮かべながら楽しく飲める様になりました。
なかなかわかりにくい日本酒の造り方や各種カテゴリの説明などもしてあり勉強になりました。

一部終始読めない語句があり残念でしたが、日本酒のリストも載っていて
総合的に日本酒と言うものを楽しむ為の入門書としていいと思います。

 
 
 
 
  
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