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人材育成のジレンマ (ハーバード・ビジネス・レビューケースブック) 
マーケティングのジレンマ 
Harvard Business Review on Managing People (Harvard Business Review Paperback Series) 
動機づける力 
いかに「時間」を戦略的に使うか 

  
 
 組織変革のジレンマ (ハーバード・ビジネス・レビューケースブック)
組織変革のジレンマ (ハーバード・ビジネス・レビューケースブック)
 
¥ 1,470
発売日:2004-11
ダイヤモンド社
オススメ度:
通常2〜5週間以内に発送
 


 


■  ケース学習
ケース学習はMBAやロースクールの教育法として紹介されているが、実際にその体験をする機会は少ない。国内は一部の修士課程でないと体験できない。
そのため、ケース学習の未体験者には、この本はいささか誤解されやすいのではないだろうか。ともすればただの読み物になってしまう。
もっと適切な配分でケースと解説を交互にバランスよく重ね合わせたケースブックを期待したい。

■  難題、山済み
CEOやマネジャーが、直面する問題のケースが6つです。業績を向上させるため、企業合併をスムーズに進めるため、新たな戦略を実行するため、組織(風土)を変革していきたいのだが、あるいは、やったんだけど・・・とケースが記述されているあと、この問題に、学者、コンサルタントなど複数の回答者の見解が掲載されています。

やとわれや新任のCEOやマネージャをテーマにした話が多いです。

「人」に関する問題のためか、あるいは、状況が複雑なためか、かなりの難問ぞろいでした。何を、どこを問題として、自分ならどう手をつけていくか、とかなり入り込めました。
回答者によって答えが違う、当然自分の考えてとも違う、など、読んでて飽きない内容です。


■  読書留学できます
6つのケースについて、大学の先生や経営コンサルタント等4〜6人がコメントするという形式の本。

ケースのテーマは、次のとおり。
1.業績管理システムが引き起こした弊害:成果主義の評価基準はどこが間違っていたのか
2.新任CEOの憂鬱:保守的な組織風土をいかに改革するか
3.デジタルとアナログの相克:ベテランと若手が学び合う風土に変えられるか
4.社内顧客の不満が続出:コスト・センターをいかにプロフィット・センター化させるか
5.現場は地獄の様相を呈している:文化の異なる企業同士の合併をいかにして成功に導くか
6.混乱と不信がはびこる社内:雇われ幹部と既存経営陣はどのように協働すべきか

米国のビジネス・スクールに留学しなくても、この本を読めば実際にどのようなケース・スタディを使って勉強しているのかよくわかります。この本を読むほうが、英語でない分、留学するよりわかりやすく勉強になるかもしれません。
ケースについてのコメントには不満が残るかもしれませんが、実際の経営上の問題には唯一の正解などないことを考えれば、こんなものだと思います。色々な経営問題をケースを通じて疑似体験して、経営者としての能力を高める、経営者としての考え方を身につける、一つの問題に対しても様々な考え方があることを理解し、自分なりの考えを作り出すというのが、ケース・スタディの目的だとすれば、この本を読むことで身につけられると思います(残念ながら、自分の考えを文化的背景が異なる他人に英語で説明するという訓練は、実際に留学しないと身につかないと思いますが、それは書物という性格上やむを得ません)。

ビジネス・スクールへ留学することを考えれば、この本を読むほうがずっと手軽で安上がりです。留学を考えておられる方にはお奨めです。


■  ケース自体は面白いがコメントはつまらない
本書では組織変革時に出くわす様々な困難をケーススタディとして捉えている。例えば買収時の異なる企業文化のぶつかり合いや、同一社内での若年者と年輩者の対立問題などである。全部で6つのケースが記載されていて、それ自体は面白い物語になっているにも関わらず、コメンテーターのコメントはありきたりで得る物は少なかった。
そもそも、組織変革時に起こるコンフリクトは、価値観の相違など日常の人間関係でも起きることであって、その解決法はお互いの気遣い、思いやりに他ならないはずである。それを経営コンサルタントや経営学者から教わる必然性は全くない。人間力が重要なのであって、それはこのような本で磨ける物でもないだろう。本書からの知見としては、組織変革に伴うコンフリクトの具体例を知ることが出来た点である。

■  経営判断に「正解」は無い
事例に基づいて実践的なアドバイスが複数の専門家によりなされるが、必ずしも同じ意見ではないところが味噌。 賛否両論が展開される中で、自分ならどうするかと考えさせられる。なるほどジレンマがあるからこそマネージメントが必要なのだ。 やや翻訳調の文章だが読みやすい。

 
 
 
 
  
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