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 CO2温暖化説は間違っている (誰も言わない環境論)
CO2温暖化説は間違っている (誰も言わない環境論)
 
¥ 1,260
発売日:2006-02
ほたる出版
オススメ度:
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■  真の環境派だからこそ
槌田敦は反原発の論陣を張る数少ない科学者である。最近ネットでは環境問題を取り上げること自体に嫌悪しているものにぶつかる。そうしたものは、とにかく環境問題解決の活動そのものを否定する立場から二酸化炭素説を否定する。
槌田はそうではなく、環境問題を考えるからこそ、非科学的なものに対して異議を述べている。この本に対する誹謗中傷は数々あれど、素人向けにわかりやすく解説したもの。
なにかと言うと数式の間に隠れてしまって二酸化炭素が原因である決定的事実を示さない科学者、騒ぐことで何かを隠すマスコミ、ろくなことをしないくせにこのことだけは対応が妙に素早い行政、異議をつぶそうとする悪意。今が大衆煽動のファシズムの時代だからこそ、この一冊を。

■  著者の眞鍋論文に対する誤解について
この本の附章の眞鍋論文に対する批判には、誤解がある。著者の主張する重力場のもとでの気圧分布は常識であり100年以上前から気象学者によって良い近似として使われていて、眞鍋もこの分布を使っている。図表A-6で左側の縦軸の目盛りは、右側の縦軸の高度に対応する気圧を示している。横軸が温度の目盛りである。圧力が決まっても、温度を決めるにはエネルギーバランスの式が必要である。眞鍋は水蒸気、二酸化炭素、オゾンの数千本のラインによる輻射損失と吸収と、大気の対流をとりいれて、温度分布をきめている。著者の誤解の原因となったらしい成層圏での温度分布の逆転は、太陽紫外線のオゾン層による吸収による大気の加熱のためである。怪しげな目の子算ではなくて、眞鍋はこの方法で地球の表面温度の推定を得たのである。この論文は初めて高い信頼度で輻射損失を計算できる方法を確立した画期的なもので、その後の3次元モ大気循環モデルの中に改良して組み込まれている。

■  10年前なら議論になったんでしょうが
著者の本が販売されたばかりの2月に開かれた討論会に出席しました。
長期的なトレンドであるCO2の増加傾向に関して言えば「海水温上昇が先でCO2が結果だ」との著者のオリジナルな主張には根拠がありません。
海洋は陸上生態系と並んで10年ほど前には「ミッシング・シンク」と呼ばれていたように、1年間のネットの量では「吸収源」であるというのが科学者のコンセンサスです。槌田氏主張のデータもその立場で完全に解釈できると批判をして根拠を示したつもりですが、一向に納得されていないようでした。

 
 
 
 
  
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