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| | | 空海の夢 |
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著者の異能ぶりはよくわかるが… |
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| 空海が相手となると、だいたい、これまでどの本も、偉い、凄い、天才だという思い込みからはじまり、最後はやはり賞賛のことばで終わる。つまり信奉者が一方的に礼賛して終わるのである。学者を名乗りながら、こういう批評精神の欠如には困ってしまう(密教学者には実際、仏門出のひとが多い)。空海信仰に皆はまっているのである。空海批判はタブーのようだ。
その点、著者は自由な立場にあるはずだから、と思って期待して読んだ。才気煥発な著者が果敢に空海に挑んでいて興味深い。しかし、旧版刊行当時はやっていたが、いまや既に峠を越しているポスト・モダン?、ニューアカデミズム?? らしき言辞が飛び交うのにはやや閉口した。これでは時間に耐える議論になるとは思えない。
著者なりによく勉強したのはわかるが、事実認識が甘いところが散見され、これをもとに大見えを切られても…、の感あり。
また空海の弱いところに折角近づきながら、著者のどこかに、空海はすごい人なんだからというブレーキが働くのか(?)、突破できずに漂流してしまうのは残念に思った。
しかし、抹香臭くない書きっぷりを評価したいし、またこの本を書いた当時、著者は40歳。その異能ぶりはよくわかった。 |
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空海くうかい? |
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| 胃もたれするほど内容はドッサリです。自分の中で消化するまで、なかなか間が、かかります。私もいまだに消化できません。できる訳ありません。ところで空海は、我々関西人にとって「お大師さん」ですが、非常に身近な存在で、なにかと言えば、すがっています。それは宗教でもなく思想でもなく生活の一部です。お大師さんは確実に生きておられます。あまりにも身近な存在であるが故に、知らなかった事を沢山、この本はあらためて教えてくれます。一般大衆を心から愛し、この世においても、あの世においても、行動し続ける、この偉人の凄さをヒシヒシと感じます。 |
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空海という曼荼羅 |
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| まず、本書の章立てと、各章の絶妙な長さに感心した。さすが編集工学を唱える人はツボを心得ている!明快な切り口で始められた章の語り口が次第に饒舌になってきてちょっと困りかけたところでちゃんと終わるので、ついつい先へ先へと読み進んでしまう。
もちろん内容も素晴らしい。多くの章がそれこそ曼荼羅のように空海を多元的に解析している。その結果、今まで自分が持っていた常識的な空海像が描き変えられ、ある意味、より人間的な姿となった。業績の分析においても、類似した思想との比較などが行われ、かゆいところに手が届くようで、とてもわかりやすかった。 |
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