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 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
 
¥ 735
発売日:2006-02-16
光文社
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■  体がコチコチだと気づいた
科学は絶対で普遍的な真理にみえるが、どんなに盤石にみえる仮説も覆されることがある。そのことを科学史から様々に例示し、科学が絶対ではなく一つの仮説にすぎないとする。科学は仮説であり、限りなく白であっても真理にはなれないし、逆に限りなく黒に近い仮説でも、一つの仮説として「肯定的に」みるべきと著者はいう。

しかし思うに、「黒い」独断的傾向の強い仮説と、多くの科学者が実験を通じて導いた「白い」仮説の重みは自ずと違ってくるのでは。両者を公平に「肯定的」にとらえるのは難しいと思う。いくら科学は仮説にすぎないといっても、やはり独断的な仮説と科学的仮説の両者が並んでいる場合、反射的に科学的仮説に手を伸ばしてしまう(このこと自体、この時代のパラダイムに染まっているの証左かもしれないが)。

頭では、黒い仮説にも鷹揚な態度でいたいと思うのだが、やはり時代に優勢な思考方式にあわないものは、体が拒絶するようだ。頭が固いというより体が時代の空気でコチコチなのだ。天空には適用できないとしてガリレイの望遠鏡を退けた頑固ジジイ連中と、私は本質的に同じ誤りに陥っているのかもしれない。

著者曰く、「蠢く仮説の不安定さを嫌う人々は、自分のまわりを『白い仮説』ばかりで塗り固めようとします。そして、ルーチンな毎日に埋没していき、グレーゾーンにはいっさい目を向けようとしなくなります。(中略)仮説でしかない世界を確定したものとみなすのは、単なるごまかしにすぎません。それは精神の『死』を意味するといっても過言ではありません。」(P.235〜P.236)

この言葉は時々思い出して自分を戒めたいところだ。

■  恐るべし、思い込み
売れているみたいだったので、買ってみた。はじめに「飛行機はなぜとぶのか?」からはじまり、そういえば、大学の物理で習ったベルヌーイの定理かなんかじゃなかったかと思っていたけど、実際はウソで、専門家による渦理論も微妙に問題が残るらしい。すっかり、騙されてました。改めて、思い込みの恐ろしさを認識した。

■  知的に見えたい見栄っっぱりに
 科学史と現代の物理学理論をさらっと紹介した本。子どものころ「科学とは再現可能なもの」と習ったが、実はそうでもないという考え方があることもわかってよかった。ただし、突っ込んだものはない「入門の入門」なので興味が湧いた向きは本格的な本を読めということだろう。

 「相対性理論とは特急列車が普通列車を追い越したとき逆走して見える、アレのことだよ」なんて飲み屋のネタにはいいかもしれない。

 

■  エンターテインメントとして
最近、科学本がマイブームなので手に取った一冊。
少なくとも僕レベル(小学生で理科が好きだったレベル)の科学に対する知的好奇心を満たすことはできる内容であることは間違いない。とても楽しめた。ただ頭が柔らかくなるかは疑問である。

そもそもこの世界に確かなものなんてないということは誰もが無意識のうちに理解していることなのではないだろうか。一般的でいう「頭が固くなる」というのは常識を疑わないからではなく、焦りや余裕のなさによるものだろう。

そしてこの本を読んで頭が固くなるということも十分考えうる。つまり、「世の中は仮説だ!」という考えに縛られるということである。その考えからどこに向かえるのだろうか。
僕の思う柔らかさとはこの本を読み「そうなのかもしれないが、どうでもいいや」「そういう考え方もあるね」と純粋に楽しめることではないかな、と思う。

いずれにしろ、知的設計や悪魔の詩などの事例には大変興味を引かれ、勉強になった。科学少年に戻りたい文系の方はぜひ。

■  物の見方をリセットする。
今まで「科学」とは、世の中の物事・現象のカラクリを証明するための学問として捉えていましたが、実は「科学」って本当はかなりあやふな怪しい部分があることを教えてくれる本でした。また、「科学」を疑うことから、日常の生活の中での常識として行っている事や、考えている事に関しても、「もしかして・・・」という疑問をもつ習慣を身につけさせてくれます。多くの情報が溢れている世の中で何が正しいのかを見極めることは非常に大切なことではないでしょうか。

 
 
 
 
  
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