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| | | 新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO) |
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後出しじゃんけんの方法論 |
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| ルネッサンス期の分裂イタリアで政治家のスタンスはこうあるべきという、ある意味理想論
でもある。但し、マキアヴェリは「後出しじゃんけん」をおおっぴらに推奨した為に、今で
も誤解を受けている人物でもある。マキアヴェリ自身は「後出しじゃんけん」は、あくまで
も非常の手段であると述べているが、それを理解しないとマキアヴェリ自身も冷たい人物と
解釈される恐れがある。君主論は戦時非常事態化で君主がどう生き残るかという方法論であ
ったものが、いつの間にか非情な政治の方法論となってしまっている。
熱く語った理想論が、後世に於いて冷徹な政治論に変貌させたものはマキアヴェリ自身の問題
というよりも、マキアヴェリの方法論を必要とした混沌とした時代の問題でもあろう。 |
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多角的視点の妙 |
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| 13〜14世紀のイタリアを状況をもとに君主とはかくあるべしを示した書物です。かといって君主は人民に慈悲深くあるべしとか厳しくあるべし、などといった抽象的な君主像を示したものではなく、君主はこう振舞うべきである、それは何故か、状況が違えばいかに振舞うべきか、それは何故か、滅びた君主たちは何故滅びたのか、などなどをその時代までの実例、アレクサンドロス大王やチェーザレ・ボルジア等を取り上げて検証しています。
前述したように現代では状況もかなり違いますので、これを鵜呑みにすることはよくありませんが、君主論にある多角的な視点は現在陥っている様々な問題を考察する上で一つの材料になるものかと思います。また他の国の戦記や英雄譚などの物語と合わせて読むと、一つの書物として十分に楽しめます。 |
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