凡人には近づきがたい孤高の人、というイメージのある丸山健二。 しかし小説作品ではなく、本書『安曇野の白い庭』のようなエッセイを読んでみると、丸山健二の人間らしい姿が浮かび上がってきます。文壇と一線を画し、安曇野で庭造りに勤しんでいるということですが、ご立派な理由があって、というよりは、周囲の状況に流された部分も大きいのかもしれません。 妥協を排し刃の鋭さを保った生き様を貫こうとすれば、やがて行き詰まり居場所をなくすというのは当然の成り行きです。それでもやり方を枉げずに小説を書き、庭造りをする。 一般凡人がマネしたいものではないですし、またマネできるものでもありません。 しかし、そういう「異世界」もアリなのだ、ということを教えてくれます。 丸山健二の小説のファンはもちろん、これからガーデニングでもやってみようかな、という人も読んでみてもいいかもしれません。苦労話多いです。 |