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| | | 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫) |
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ロックな青春記 |
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| 著者の人となりを垣間見れるようなコミカルなエッセイ集。
同じ少年・青年期を過ごした同級生が羨ましくなるくらい破天荒な日々が詰まった自伝書。 |
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うらやましい青春 |
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| 中島らもは小説、随筆、コピー、劇団、音楽と本当に多才な人だったんですね。多才なだけでなく飲酒など自分の弱さも包み隠さず書いてくれてるので余計親しみを感じます。
新宿や渋谷では街が巨大すぎて10代の若者にはまったく歯が立たないけど、三宮だと徘徊しながら自分の居心地のいい場所を探せそうです。踏んだり踏まれたりするにはちょうどいいサイズなのかもわかりません。
金がないと書かれていますがそんなことはないと思います。ジャズ喫茶に映画、ウイスキーにギターと、カルチャーに浸った高校生活を送っているのは歯科医の息子だからできたのだろうと加古川で田んぼ道を往復するだけの高校時代を送ってしまった身としてはやっかみの一つも言いたくなります。 |
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試験に落ちる夢 |
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| 灘高出身の中島らもだが,神戸大学を受験しても白紙答案で落ち,浪人生となった。≪あまりに不安な日々だった≫ために,浪人時代のことはさっぱり覚えていないという。
≪意識がこのころの不安感をかなり奥深くに封じ込めた証拠≫として,試験の夢を見てうなされるという。
≪会社に行って働きながら,週に何回かは学校に通っているのだ。それが試験に落ちると,会社員でいることもできなくなってしまう,という状況なのである。
「卒業できない……卒業できない!」
あせりが頂点に達したところでいつも目が覚める。≫(200頁)
実は,私も全く同じ夢を見てうなされていた(最近は少なくなったが)。
「落ちこぼれ」とバンカラを気取っていても,こういう夢でうなされていたというのは,間違いなく小心者である。その小心者の中島らもがああやって人々に「楽しみ」を提供するサービスに徹してきたというのは……やっぱり酒に逃避しなければやっていけない,つらい状況だったのだろうかと,今更ながらに思った。
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