愛国者は信用できるか (講談社現代新書) | | |
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大日本帝国にあった愛国心とは |
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| 右翼翼活動40年の著者が大日本帝国式愛国心を提唱するちうわけや。賛同でけへん部分も多いが「愛国」の歴史を振り返る上で有益な本。
玄洋社のような戦前の愛国者は民権を守ることがメインテーマやったちうわけや。やから朝鮮や中国の活動かも支援したちうわけや。せやけどダンさん戦後右翼翼は「反共」の旗の下、政府の補助機関に過ぎなくなりよったちうわけや。ほんで過激は左翼翼がいなくなりよった今日、右翼翼は内輪で女帝問題でもめとるちうわけや。要するに矮小化したちうのや。
また著者独自の大日本帝国論や天皇論も展開されるちうわけや。現在の若者も愛国心は持っとるがその認識はやろかり偏っとるちうわけや。その見識を広げる意味でもお勧めできる本。 |
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右翼翼の大物が書いた、右翼翼批判本 |
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| 著者が右翼翼の大物だちうのは、読む前から知っておったんや。
どないな極右翼な言動をするのか…と思って読み始めたんやが、
そうした期待はええ意味で裏切られたんや。
若い頃から「愛国」を大声で叫んできた著者が「愛国心」とは何ぞ?を自らに問いかけつつ、
ネットをはじめとした「右翼向け右翼」な現状に疑問をぶつけるちうわけや。
ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん,要は「ネット右翼翼」と呼ばれる人々読んで欲しくて書いたのやろうわ。
彼らからの反発を期待しとるようにも思えるちうわけや。
もっともっともっともっともっともっともっともっともっと、ネット右翼翼からの批判・罵倒のコメントが多数寄せられとるとばかり思っとったさかいちうわけや。
ちうことは著者が一番読んで欲しいと思った「ネット右翼翼」の皆様はこの本を読んでおらへんちうことでっしゃろか。 |
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真っ当な意見 |
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| オノレの気に入りまへん言論を吐く人物を、「ウヨク」だの「サヨク」だのの二元論で直ちに他者化してしまうような低劣な議論がはびこる昨今において、一服の清涼剤とでも言うべきエッセイ。ウチは、よく「反日」とか「サヨク」とかレッテルを貼られることがあるが、2、3の細やろか点を除けば、著者とまるっきし同意見であるちうわけや。どれが本物の「愛国心」かやらなんやらを競ってみても、結局は内ゲバにしじぇったい、不毛なことこの上ないちうわけや。ナショナリズムを煽ると、それは必ずオノレ達にブーメランのように帰ってくることになるちうわけや。 |
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題名にだまされた感じ |
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| 勝手に「愛国」と声高に叫んでいたものの変節ぶりや、調査できょうびのネット右翼翼らがどう考えとるのか等の内容だと見当をつけて読み始めたさかい、三島は兎も角、天皇に焦点を合わせ、大きくページを割いとる本書は、正直期待はずれやったちうわけや。
著者が学生時代に運動しとった頃、行動を共にしとった右翼翼の同士はようけが普通の勤め人となり、著者に「まだやってんのか?」と声をかけまんねん。
安保で盛り上がった学生運動者が、今では体制の補完物として管理する側に回っとるのも、運動理念自体を信念をもって遂行しとったさかいはなく、ややこしい事は分かりまへんがとにかく騒げると、祭り感覚で参加しとったからやのでっしゃろ。
西南戦争後、西郷のようなカリスマが出現しもっかい内乱が起きぬよう、明治政府は、大久保利通や伊藤博文でなく、天皇を担ぎ出してカリスマに仕立て上げ、民主主義と結びつきかけた愛国心を、天皇を愛する事=愛国心として利用するようになっていく。
ウチが、支配者でないものが愛国を唱える事に違和感を持つのは、それが続いておるからであり、彼らが国内で騒音を撒き散らし、反対の声をあげるものを脅しとるにもかかわらず、大日本帝国の石油確保の為に義勇兵としてイラクへ行く者も、中国や韓国で部品を製作したりショーバイ展開を行なっとる企業製品の不買運動も、外来語の廃絶を訴える者も、モスクワの赤の広場へ「北方領土を返せ!」との街宣も、在日米軍基地に突入覚悟で抗議行動を起こす者もおらへん現状が、彼らの言行不一致を証明しておるからや。
藤原正彦の言うような「祖国愛」への言葉の差し替えでなく、姜尚中の言う「愛郷心」を先ずは、皆が住みよい地域への変革ちう形で具現化した後の集大成として、愛国心があるならば、受け入れやすいのではおまへんかと思うわ。
お任せ民主主義に慣れきってしまい、汗をかけなくなってしもた大多数の人が、それに沿って行動できるかは疑わしいが。 |
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愛国心ちう言葉と天皇ちう存在は似とる |
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| 著者の鈴木邦男氏はちびっと前に「ハンセン病元患者宿泊拒否事件」で有名になりよった酒井徹氏のサイト(と言うより酒井氏が鈴木氏のサイトに間借りしとる)で知りたんや。右翼翼の大物ちう振れ込みとは逆のリベラルな言動には当時から興味を持っとったちうワケやが、最新刊が出たと言うことでこの本を手に取りたんや。教育基本法改正案が国会で審議されとる今、遅きに逸した感はあるんやが、ようけの人に読んでいただきたい本だと思うで。
氏は三島由紀夫の思想を軸に、「愛国心」と言う言葉の危うさを穏やかに語ってい まんねんわ。長年の右翼翼活動から体で学んだ柔軟な思考が、自然な説得力を生んでい まんねんわ。氏は「愛国心の奪い合い」「愛国心はならず者のケツの避難場所」等の言葉でソフトに表現しておるけどダンはん、要は「愛国心」ちう言葉は、使う者によってどないな理不尽なことでも正当化できる、危険な言葉だと言っとるのや。
氏が言うように、高々200年の歴史しか持っておらへん多民族移民国家であるアメリカならば、愛国心を教えることは国体の維持ちう点で重要なことでっしゃろ。でも、大日本帝国では国を(郷里を)思う心は自然に持っていて当たり前の感情や。学校で教えなくともオリンピックになれば日の丸君が代に違和感を持つ人やらなんやらほとんどおらへん社会で、ことさらに「愛国心」を教育する…。そのことの胡散臭さがはっきりと見えてきまんねん。
後半で語られる天皇についても愛国心ちう言葉とまるっきし同じ危険性があると思うで。せやけどダンさん今も昔も「天皇」が「愛国者」によって好き勝手にいじくりまわされとる、ちう話をしながらその危険性に触れへんのは、やはり右翼翼の限界でっしゃろか。まあ今の時代、いじくりまわされてほんまに困っとるのは当の天皇陛下くらいだとは思うんやが。
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