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| | | 世界史とヨーロッパ (講談社現代新書) |
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歴史観の変遷 |
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| ヨーロッパにおいて古代から現代に至るまでに、時間に関しては、1)円のように循環、2)始点と終点の定まった直線、3)過去と未来の両方向に無限に伸びる直線、と言った風に捉え方が変わってきている。空間においても、地球が丸いと認識されていなかった時代があるのである。
時間や空間の認識が現代とは違う時代においては、当然ながらそれに見合った歴史観が涵養されるが、本書はヨーロッパにおけるその変遷を綴ったものと言えるだろう。 |
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| ■  |
世界中に伝播する「自己中心主義」こそ警戒すべし |
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| 本書は著者の前著『聖書 VS 世界史』の補遺である。現在行われている「世界史」にこびりついている「欧州中心主義」の残滓をランケ、マルクス、マックス・ヴェーバー等の歴史観を批判し、浮き彫りにするのが本書の狙いかと思われる。また前著で「普遍史」として紹介されたキリスト教的歴史観だけでは「欧州中心主義」の説明が不十分なため、重複する部分も多いが、メソポタミア的歴史観、ヘレニズム的歴史観が「世界史」に与えた影響が加えられている。私には、むしろ今の時代は「欧州中心主義」は相当後退し、米国、ロシア、中国、朝鮮、日本、インド、イスラーム圏等が「欧州中心主義」を換骨奪胎し、各々の「自己中心主義」を創作し、民族主義、国家主義、宗教主義を鼓舞しているのではないかと思う。そもそも今の欧州に往年の帝国主義時代ほどの力があるだろうか。むしろ残滓たる「自己中心主義」の世界的伝播こそ恐るべき弊害であり、十分に警戒すべきものであると思われる。 |
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| ■  |
「歴史」を相対的に見ること |
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