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 相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた (講談社現代新書)
相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた (講談社現代新書)
 
¥ 756
発売日:2002-08
講談社
オススメ度:
通常24時間以内に発送
 


 


■  NHK「週刊こどもニュース」の父さんからの贈り物
 NHK「週刊こどもニュース」の父さん役を経て、現在民間放送への出演や新聞等への執筆を続ける池上彰氏の一冊です。
 思いを伝えたい、何かを人に伝えたいと思う方と一緒に悩みながら、方法を探るこんな基本姿勢を感じさせる。
 同番組の視聴者には、本書に登場する各事例が身近に感じられ、あの番組の表現の背景にはこんなことがあったのかと納得しながら読み進める事が出来る便利さがあります。
 決してノウハウ本を目指してはいないが、本書により池上彰氏の伝えることに悩む過程を共有することで、自分なりの方法論が発見出来そうな気にさせる。

■  池上彰の作り方
副題の「ぼくはこんなことを考えながら話してきた」が本書の内容を的確に表している.日本で最も知的水準の高いニュース番組のキャスターを長年つとめた池上氏のキャリアをNHK入局当時から追いながら,その過程で池上氏が考えてきたこと/行なってきたことが説明されている.話し方に関してだけでなく警察担当の記者として忙しかった頃の話も興味深く読める.たぶん「話し方マニュアル」よりも「自伝」に近いのだけど,「話し方マニュアル」「話し方の訓練方法」としても立派に通用するだろう.

話し方や訓練方法のヒントが満載であることも確かなのだが,それ以上に重要なのは何と言っても「話し方」「伝え方」を長期にわたって真剣に考え続けてきたという経験だろう.本書から得られる知識には即効性はたぶんないけど,謙虚な人ならば一度真剣に読めば心構えが変化し,きっと5年後には大きな蓄積が得られていると思う.もう一つ見逃してはならないのは,池上氏は伝える工夫をするだけではなく知識を得るため/理解するための勉強をものすごくしているということ.この点は本書ではほとんど触れられていないが,伝える工夫の前の段階として決定的に重要だ.また,これは,民放の某キャスターたち(本書に名前の出ていない人)に決定的に欠けていることだとも思う.

■  伝えることに勇気をもてる
ニュース番組でおなじみだった池上さん、この方がなぜキャスターとして人気があったのかよくわかる一冊だと思う。
池上さんもさまざまに試行錯誤していたのだと、自分も頑張ろうという気持ちになった。

「あまり関心ないことでも、この人が話すと聞きたくなる」とか
「今までによくわからなかったけどこの人の話をきいてから興味をもてた」という人がいるが
それは、その人の伝え方が上手いからだと思っている。
そして、どうしてそういう人たちが、伝えるのが上手いかといえば、「相手にわかりやすく伝えたい」と思って、どうすればわかりやすく伝えることができるのかを人一倍思考し、実際に試してみながら試行錯誤しているひとなのだということがわかった。
「伝えることが苦手」という人は、伝えベタだから仕方がないと諦めて努力をしていないからであり自分の努力や気持ちしだいで、相手に伝える技術はアップするのだと思った。

 
 
 
 
  
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